年収300万~400万円で妻子持ち男性の嘆き 「45歳で年収378万。子どもは私立。マジで給料安すぎ」「4500万の家購入予定。生活キツイ」
僕は個人事業主なので、毎年このぐらいの時期から、「ぼちぼち確定申告の準備しとかないとなぁ」とぼんやり考えてしまう。仕事をする上で毎月そこまで帳簿の記入が面倒ではないので、ついつい後回しにしてしまっているのだ。
確定申告をしていると、ダイレクトにその年度に稼いだ金額が見えてくる。フリーは稼ぎが乏しいのも問題だが、稼ぎ過ぎてもいけない。翌年度の保険料や区民税に響いてしまうから(涙)。
ぶっちゃけると、僕の今年度の年収は、せいぜい350万程度に収まりそうだ。ちょっと仕事をセーブし過ぎてしまった。額面が少ないけど、これでまた来年度もとりあえず税金に喘ぐことはないだろう。(文:松本ミゾレ)
日本の労働者の平均年収は400万円台前半 結婚を考えないなら別にいいけど……
ここ数年、厚生労働省の提示しているデータなんかを見れば分かるんだけども、日本人の平均年収は、大体400万円台前半を推移している。決して多くはない。むしろ少ない。
もちろん都心部とかで働いている人は、もう何割かは収入も増えているんだけど、年齢、性別全体を均してみると、大体こんな感じになってしまうようだ。この数字を踏まえた上で、ちょっと紹介したい話がある。
先日5ちゃんねるで「【賞与なし】年収300~400万スレ」というスレッドが立っていた。少しわかりにくいが、賞与を込まない年収が300万~400万の人のためのスレ、ということのようだ。しかし、賞与自体がない、あったとしても寸志程度という人がかなりいた。
この年収帯って立場や境遇によって、金銭的な切迫感はかなり異なる。たとえば独身者だったり、独身かつ実家暮らしだったりすると、この程度の年収でも困ることはないのかもしれない。
特に、世間ではやけに目の敵にされがちな実家暮らしだけど、よくよく考えるまでもなく、これほど合理的な生きるための節約システムもない。実家が持ち家なら尚更のことだ。
「福岡市内 年360万。賞与無し。既婚、子2人。3000万の住宅ローン」
が、これが妻子ある身だったら、そういうわけにはいかない。その具体例を、このスレッドに見られる書き込みの中から抜粋して紹介したい。
「年収390万、子供2人。4500万の家購入予定。生活キツイ」
「33歳年収360万、妻子持ち。家は嫁の両親が買ってくれた。家賃ないだけ良いけどこの先不安だ」
「年収378万(税込、ボーナス2回込み)45歳。既婚で私立高校の子供一人。マジで給料が安すぎ。嫁が働いてるから何とかなるけどそれは関係ないよな。とにかく安すぎる。」
「福岡市内 年360万。賞与無し。既婚、子2人。3000万の住宅ローン。(年収)400万超えたい」
「田舎だけど世帯年収400万でガキ二人とか普通にあるな。それも親の援助があるからなんだよね。親がいなくて本当に自立しないといけないならまず無理」
給与は上がらないのに家を買い、そこから毎月支払いをしていき、しかも子供にもお金をかける。でも、こういう世帯は今は別に普通なのだ。
特に地方って「子供は作ってナンボ」な雰囲気が蔓延しているから、地方出身の僕も該当者にかなり心当たりがある。子供を進学させるためにどうしてもお金が必要になり、愛車を売って家も手放して実家に家族全員で移住しただとか。
年収400万円以下って、僕に言わせれば子供に十分な養育費をかけられない水準の世帯だと思う。そしてそういう世帯が多いからこそ、少子化が進むんだろう。蔓延する”低収入”が日本の労働力をどんどん削いでいるのだ。