建設業界の残業が少ない会社ランキング 1位は竹中工務店、2位は大林組という結果に
1位:竹中工務店(残業40.0時間/月)
「残業が多いですが、そのぶん給与にも反映されていると思います。部署によって残業時間は大幅に異なりますが、私の場合は現場で工事管理を行っているので朝早く、夜遅い生活です」
(施工管理/20代前半男性/年収281万円/2009年度)
「残業食が認められており、残業した場合、領収書を提出すれば、お金が出ます」
(建築・設備関連職/20歳後半男性/年収675万円/2010年度)
2位:大林組(残業60.0時間/月)
「残業は多く、平日は自由な時間が少ないかも。けど、お金がたくさん入るため不満はない。休日に出ることはたまに。休日に出たら振替休日が取れるため、いいと思う。フレックスにて10時出勤も可能」
(代理店営業/20代後半男性/年収500万円/2013年度)
「常設勤務の場合、配属部署や繁忙期にもよるが、土日や祝日は基本的には休める。残業については、生産支援と呼ばれる技術系の部署群は忙しい傾向にある。工事事務所のように慢性的に時間外勤務があるという訳ではなく、自分の裁量次第で比較的メリハリをつけて働くことができる」
(施工管理/30代前半男性/年収600万円/2013年度)
3位:清水建設(残業63.9時間/月)
「休日は比較的安定して取ることができたように思う。ただ職種にもよると思うのでやはり個人差はある。男性に対して女性の人数は少ないため、一般企業、そして女性社会の会社に比べると女性が働きやすい環境ではあると考えられる。残業も部署ごとに異なるため、周りの人、環境によって差が出てくる」
(営業事務・管理事務/20代前半女性/年収300万円/2015年度)
「労働時間短縮の空気が全社的にあるため、無駄な残業は減少してきている」
(電気・通信設備施工管理/30代前半男性/年収840万円/2017年度)
業界の特性上、労働時間削減の難易度が高いと言われる建設業界。東京五輪に向けた案件増加の影響もあり、人手不足も深刻だ。今回のランキングでも、他業界と比較して全体的に残業時間が多い結果となった。
しかし、日本建設業連合会では、段階的に休日数を増やして2021年度末までに「4週8閉所」(週休2日)の実現を目指すという目標を掲げている。竹中工務店のICTを活用した業務の効率化をはじめとして、多くの建設会社が働き方改革に注力。今後は「建設業界は残業が多く、休日が少ないのが当たり前」というイメージが崩れていくかもしれない。
調査対象は、『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)の「建設」に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に正社員のユーザーから給与・残業情報が20件以上寄せられた企業。対象期間は、2015年4月1日~2018年3月31日。
※本ランキングはユーザーが投稿したデータをもとに作成しており、企業が公開している残業時間データとは乖離していることがある。