「優秀な人は若い頃、無休で働いている」林修、一流社会人になるための極意語る「仕事を選ぶんじゃなく仕事がお前を選ぶ」
「最初の2年はとにかく仕事の量をこなせ。量が質を生む」という言葉は、ZOZOで「コミュニケーションデザイン室」の室長を務める田端信太郎氏が著書『ブランド人になれ!会社の奴隷解放宣言』の中に書かれているものだ。同書には、「下積みの2年は労働じゃない。学習のための2年なんだ」ともある。林氏によると
「他人が喜んでお金を払ってくれるレベルまで、仕事の本質・中身を高めるには、新人時代に”質”を追求するのではなくて、”量”をこなすことが大切だとこの本には書かれている」
という。
自身も20代の頃は毎日働き詰めで、1週間休み無く働いていたという。多い時は「90分の授業を1日5本やっていた」こともあった。現在の仕事は、過去の過密スケジュールで積んだ経験のおかげとも話していた。
林氏は「この人は優秀だな」と思う人には、「若い頃に無休で働いた経験はあるか?」と質問するという。相手の答えは「全員『イエス』」だそうだ。優秀な人は若手時代にがむしゃらで働いている、というのが共通点のようだ。
だからといって「若手は未熟なんだからとにかく働け」と上が押し付けるのとは違う
Sexy Zoneの中島健人さんは「若い時は仕事を選ばないことが大事だってことですか?」と質問する。林氏はこれに、
「僕自身の考えとしては、まだまだ一人前ではない段階で、仕事を選ぶんじゃなくて、仕事がお前を選ぶんだって感覚で働いてました」
と答えた。経験の浅い時期は、仕事を選ばず、与えられた仕事を粛々とこなすが大切なようだ。
とはいえ、精神が病んでしまうほど働く必要はないと念を押す。
「決してブラック企業を認めるようなものではない。『若手はまだまだ未熟なんだからとにかく働け』ということを上から押し付けるというのは、今の時代の風潮から考えて良くない」
「学習のための2年」という見方は、上司が無茶な働き方を強要する理由に使うのではなく、経験の浅い人が自主的に意識することが重要のようだ。