働く主婦の約7割、「女性が働きやすくなった実感ない」 保育園不足やマタハラで働きにくくなったと感じる人も
「2018年は、女性が働くことについて、どのような年だったと思うか」を聞くと、最も多かったのは「転職や独立、在宅ワークなど、これまでより自由にキャリアを選べるようになった年」(36.9%)だった。直近3年間で比較すると、2016年より15.7ポイント、2017年より4.4ポイント上昇している。
2番目は「保育園不足やマタハラなど、働き続けることがこれまでより難しくなった年」(33.8%)、3番目は「企業が女性が働くことの価値をより認めるようになった年」(21%)だった。
「2019年は、女性が働くことについて、どのような年になると思うか」を聞くと、「転職や独立、在宅ワークなど、これまでより自由にキャリアを選べるようになる年」(41.1%)が最多だった。
2019年は「女性が働くという言葉だけが、より一人歩きする年」になると予測する声も
「2019年は、2018年より女性が働きやすくなると思うか」を聞くと、41%が「思う」と回答した。
理由を聞くと、1位は「働く女性の数がさらに増える」(66.8%)、2位は「職場や社会の理解がさらに進む」(48.8%)、3位は「産育休や在宅勤務などの制度がさらに充実する」(41.9%)だった。
2018年を振り返って、
「子育てしながら働くママが増えている気がする」(30代:派遣社員)
「年齢やスキルの制限は幅が広がることなく引き続き職探しのし辛い年」(40代:パート/アルバイト)
「扶養家族の控除額があがっても実際の扶養者の会社規定で103万円を越えると扶養手当てが外れ自身の勤務先も社会保険の適用がなく働きにくくなった」(40代:派遣社員)
といったコメントが挙がった。
2019年の予測をした意見として、
「女性が働くという言葉だけが、より一人歩きする年」(40代:パート/アルバイト)
「年齢差別のパワハラやセクハラが酷くなる」(50代:派遣社員)
「保育料無償化等で無理して高給料を目指す必要がなくなる年」(30代:今は働いていない)
「オリンピック前で需要が増える」(50代:今は働いていない)
といった声が寄せられた。
調査を実施したしゅふJOB総研所長の川上敬太郎さんは、リリースで、
「前年に同じ質問(編注:前年より働きやすくなった実感はあるかという質問)をした際には、あると回答した人が3割に満たなかったことを考えると、じわじわと働きやすさを実感している人が増えてきているのかもしれません。女性が働きやすくなった実感があると回答した人にその理由を聞いたところ、最も多くが『働く女性の数が増えてきた』と回答しました。昨年も同様だったことを考えると、身近に働く女性が増えることが、女性が働きやすい社会を実感する近道と言えそうです。」
とコメントしている。