はじめしゃちょーも配信する「勉強動画」は本当に有益? 批判の一方、絵描き界隈は肯定的「描き動画の一般人版じゃん」
12月12日のめざましテレビで「勉強動画」が取り上げられると大きな反響を呼んだ。番組が密着した大学生は、勉強動画を再生しながら勉強することで、自身が勉強に飽きても「負けられないぞ」という気持ちになれると話していた。
ネットではこうした需要に「意味不明過ぎる」など否定的な声も多い。「動画を見ている時点で集中できていない」という指摘や、「ただの自己満足」という意見もあった。
その一方で、「上手いこと考えたな」「理にかなってる」と感心する人もいた。動画再生中はスマホを使えないため、集中力が切れても再び勉強に戻らざるを得ない。「一人でやってるとすぐ飽きちゃったりして効率が悪いから、友人とか先生とかと勉強している疑似体験をすることにより効率を高める。これはいいかも」という声は少なくなかった。
特に肯定的に受け止めていたのは、趣味で絵を描く人たちだ。
「勉強動画っての見かけたけど、絵描きの描き動画の一般人Verやんけ」
「私のしぶ配信じゃん」
「勉強動画が流行ってるってテレビでやってるけど絵描きさんの動画配信とか昔からあるからせやなしか」
趣味で絵を描く人たちの間では数年前から、お互いに原稿を進めながらスカイプをする「さぎょイプ」文化がある。イラスト投稿サイト「ピクシブ」でも絵を描く様子を配信するサービスがあるなど、作業と動画の親和性は高い。こうした土壌を持つ絵描き達にとって、勉強動画は特に驚くものではなかったようだ。
ネットでは、ツイッターで手軽に動画を配信出来るサービス「ツイキャス」を使い、自身が勉強する様子を中継する中高生もいる。配信の様子を見ると、キャス主は人に見られているという緊張感、視聴者は誰かと一緒に勉強している仲間意識があるのか、それぞれ勉強に集中出来ているようだった。勉強動画も勉強配信も、ネット時代の新しい自習室のようなものなのだろう。