「今のアニメはつまらない。昔はもっと面白かった」というオタクは一体何を考えているのか
先日、おーぷん2ちゃんねるで「今のアニメってつまらないよな」というスレッドを見かけた。スレ主曰く、その根拠はこうだ。
「テクニックで作っているだけで情熱がないっていうか、完全にビジネスでやってるだけだよね」
その上で、「視聴者もそれに騙される三流しかいない」とまで糾弾している。仲間同士でやり合うのははめんどくさいオタクのお家芸だ。そしてスレの中では、結構賛同意見も多かった。
そもそも製作者側としては、アニメは売れて元が取れなければ意味がない。これを否定するのはどうなのかとも思うのだが、まあ確かにつまらないアニメもある。
例えば、『バジリスク桜花忍法帖』というアニメが、今年のはじめに2クールに渡って放送された。僕はこのアニメを最後まで観たが、とにかくつまらないし、無駄な時間を視聴者に与えるだけのアニメに仕上がっていた。
しかし、こういった事例はごく一部にしか過ぎないと感じる。つまらないアニメよりも面白いアニメの王が多いように思えるのだ。たとえば現在放映中の『SSSS.GRIDMAN』なんて非常に良い作りをしている。駄作ばかりではないのだ。
昔の作品が今より面白かったなんて考えは大体間違っている
それにしても、「今のアニメは昔よりつまらん」と憤るオタクは多い。だけどこれって、単に思い出補正だったりするケースが多いものだ。自分としては昔の作品の方が面白い、なんてことはあんまりないと思っている。
たとえば僕はガンダムが好きだけど、今更原典の『機動戦士ガンダム』を観返すのはだるい。
全体的なストーリーは文句なしに完成しているけど、やっぱり演出や作画に、古めかしいものを感じる。
特撮にしてもそうだ。ライダーシリーズなんてよほどのイベント回でもなければ、毎回そこまで話の作りも変化しない。連続で何話も観ていると、それだけで「勘弁してくれ」となってしまう。
今のアニメ、特撮にはそれなりに今の時代だからこその欠点もあるんだけど、昔の作品も、それはそれで冗長だったり、配慮がなかったり、シンプルにつまらない話も多いものである。
アニメオタクの言うような「昔は良かった、今はダメ」論なんて、真に受けることはない。