性暴力報道の広河隆一氏に関する情報をサイト非表示にしたヒューマンライツ・ナウ、経緯を説明「被害者の二次被害を防ぐため」
ただ、団体の声明には批判も出ている。団体サイトでは、少なくとも今月22日にはあった、広河氏が出席したイベントの告知ページが、文春の報道の前後で消えていた。ネットでは一部のユーザーから、「都合が悪いから削除したのか」などと疑念が広がっていた。
声明ではこうした疑惑について、
「ヒューマンライツ・ナウ関係者は被害者の一部の方から事前に、告発に関わる相談を受けていました。性被害の告発は、報道直後に二次被害が発生することが多々あり、告発をされた当事者に社会的名声がある場合、その業績を強調して匿名で名乗り出た被害者の信ぴょう性を疑問視したり、被害者を傷つけることがあります。そうした材料を提供するのは適切ではないと判断し、同氏に関する記載を非表示にする扱いを取りました」
とコメントしている。被害者の二次被害を防止するため、加害者側の情報を非表示にした、という説明だ。
しかしネット上では、広河氏の性暴力を「知らなかった」という文言と、「被害者の一部から相談を受けていた」という記述が矛盾している、という声も出ている。