昭和生まれが「オタク文化の大衆化にがっかり」する理由「コンテンツがメジャーなほどオタク気質が少数派だと突きつけられる」 | キャリコネニュース
おかげさまで6周年 メルマガ読者数
65万人以上!

昭和生まれが「オタク文化の大衆化にがっかり」する理由「コンテンツがメジャーなほどオタク気質が少数派だと突きつけられる」

昭和生まれが「オタク文化の大衆化にがっかり」する理由

昭和生まれが「オタク文化の大衆化にがっかり」する理由

ここ10年くらいで、”オタク”に対する視線は優しくなった。オタクを名乗ることへのハードルはとても低くなったように思える。

ただ、この現状を喜びつつも、どこか腑に落ちない人もいるようだ。1月11日、はてな匿名ダイアリーに「オタク文化の大衆化に少しだけがっかりした話」というエントリーが寄せられた。投稿者は昭和生まれのオタクで、学生時代はオタクであることを周囲に隠しながら生活していた。SNSで自身のオタク活動を発信し、同士と気軽に交流できるようになった今の時代に喜びを感じていたという。(文:石川祐介)

「オタク気質な人と普通の人の比率は今も昔も変わっていない」

しかし、若い世代のオタクと接していると、移り気の速さに違和感を覚えるという。そのうち、オタク向けだったコンテンツがテレビや歌などの娯楽の選択肢の中に紛れ込むようになっただけで、彼ら彼女らは、1つのコンテンツを深めていく「いわゆるオタク」ではないと思い始めたそうだ。

投稿者をさらに悲しませるのは、オタク文化の大衆化が進んでも「肝心のオタク自体はそのコンテンツを取り巻き楽しむ人々の中に入っていけない」ことだ。オタクでいることに後ろ指をさされにくい社会になっても、「オタク気質な人と普通の人の比率は今も昔も変わっていない」と分析する。

「結局のところ、オタクコンテンツがどれだけメジャーなものになろうと、いやメジャーであればあるだけ、オタク気質な(掘り下げ型の)人間が少数派であり、孤立しがちであることを突きつけられるだけなのだ」

「毎クール嫁が変わる層と、好きな分野を突き詰める層を同じく分類するのは無理がある」

投稿には、「今アニメを楽しんでる若者は90年代にテレビドラマを楽しんでた若者と変わらないよな」と、アニメが大衆化していることに同調する声が挙がった。

1つのアニメが1クール12回の放送で終わってしまうことも、オタク文化が大衆化した原因という声もある。昔に比べ1つの作品の放送期間が短いため、製作側は複雑なメッセージを込めた作品を作る余裕がない、視聴者も、考察する時間がないまま別の作品を見ざるを得ないということだろう。

確かに、アニメの作品数は急激な伸びを見せている。一般社団法人日本動画協会が発表した「アニメ産業レポート2018」によれば、2000年に年間109本だった作品数が、2017年では340本にまで増えている。

アニメの楽しみ方を、1つの作品に深く入り込む方法と作品を広く浅く知ろうとする方法に分ければ、かつての「オタク」という言葉には、前者の楽しみ方をするイメージがつきまとう。しかしここまで本数が増えれば、たくさんの作品を網羅的に知っていることにも一定の価値が生まれる。となれば、投稿者の楽しみ方が柔軟性に欠けていると指摘する意見も妥当に思えてくる。

後に投稿者は、「オタク同士なら仲良くなれるかと思ったらみんなパリピだった件」というタイトルで追記している。「同じオタクの前では自分を過度に虚飾しなくてもいい、劣等感を感じることなく己のコンテンツへの造詣を語っても構わないという安心感」から、オタクを名乗る人たちとSNSで繋がったものの、その人達は全員、「オタクにネガティブなニュアンスなどなくパリピだった」ことに肩を落としていた。

「毎クール嫁が変わる層と、好きな分野を突き詰める層を、同じ『オタク』に分類するのは無理がある」と、投稿者の気持ちに理解を示す人もいる。しかしそれも少数派だ。「オタク」が従来の「オタク」と変わっていくことも、旧来のオタクたちの孤独が深まっていくことも、もはや止められない時代の流れなのかもしれない。

【PR】注目情報

関連記事

新しい働き方バナー
新しい働き方バナー

リサーチ

学生ですか? 社会人ですか?

結果を見る

Loading ... Loading ...
過去のアンケート結果はこちら

人気記事ランキング

  1. 「女性が結婚相手に望む年収400万円」が男女双方で話題に「みんな現実が見えてきたのかな」「日本は貧しくなった」
  2. 蓮舫、育休取得の国会議員夫婦に「全く理解できない」で炎上 「マタハラの典型例」「与党を攻撃できれば何でもいいのか」という声も
  3. 大和ハウスが「親孝行支援制度」を導入 ねらいは社員のやる気アップ「経費ではなく投資」
  4. 引っ越し後は隣室住人に挨拶するべき? 「挨拶しに行ったら緊急ボタン押されたことがあった」という人も
  5. "若者の恋愛離れ加速"に反論続出「いや、お金無いんですよ」「定時で帰れて給料いっぱいなら若者も違ってくる」
  6. 割のいいバイト? 新型コロナワクチンの相談センターで働く看護師 「16時間の夜勤で1本も電話対応しない日も」
  7. 伊勢崎市の保守系市議「主権は国民ではなく国家にある」とツイートし炎上 過去には男女混合名簿にも反対
  8. 石原慎太郎「女装タレントの流行は世の中が狂ってきた証なのか」とツイート 相変わらずのLGBT差別に非難殺到
  9. 「おひとりさまを楽しめない」独身を決意した女性の抱える孤独「一人旅はめんどくさい。誰も来ないから部屋は荒れ放題」
  10. 「御社名をもう一度…」 電話で社名や氏名が聞き取れない問題、どうすればいいの?

アーカイブ