ネスレ「睡眠カフェ」で仕事の間に30分仮眠してみた 社長室にありそうなリクライニングチェアで束の間の休息
入ってすぐの待合スペースのモニターでは、水面に落ちる水滴などのスローモーション映像が流れている。原稿に追わればたばたしていたが、映像を見ることで気持ちが落ち着いてきた。
靴や貴重品を入れるロッカーも設置されている。通常のフローでは、待合スペースで施設の利用同意書にサインした後、カウンターで手元用の照明を受け取り、スタッフに案内してもらう。ブースは革張りのリクライニングチェアブースが4つ、ベッドが6つ。30分のナップコースではリクライニングチェアのみ利用できる。
ブース内は、リクライニングチェアを最大限倒してもゆとりを感じられる広さだった。上着をかけるハンガーもあるため、スーツで来店しても、リラックスして仮眠が取れそうだ。隣のブースや通路とはカーテンで仕切られていて、他の利用者やスタッフに寝顔を見られる心配はない。机の上には耳栓や時計が用意されていた。
リクライニングチェアは社長室に置いてありそうな高級感がある。レバーで脚部と背もたれの角度を調整できた。用意されているブランケットは滑らかな手触りでやや大きめ。女性の平均身長程度の筆者が頭からつま先まで覆ってもやや余る程度だった。提供された「ネスカフェ ゴールドブレンド コク深め ボトルコーヒー 無糖」はさっぱりした味だった。
今回は施設の都合上、天井の照明が付いた状態での仮眠だったが、実際には足元と手元のほのかな明るさだけになる。コース終了時間になると、スタッフが起こしに来てくれるため、寝坊する心配もない。普段から不眠気味の筆者は30分の間に眠ることは出来なかったものの、仕事の合間に耳栓をして静かな状態で目を瞑ったことで、リフレッシュした気持ちでその後の仕事に臨めた。
広報担当者によると、施設の利用は専用サイトでの事前予約がおすすめだという。台数に限りはあるが、希望者は睡眠計測アイマスクで仮眠時・睡眠時の脳波を計測することもできるとのことだ。