同社の広報は、こうしたマスクの高額転売を「把握している」とする。メルカリでは、医薬品医療機器等法(薬機法)で禁止されている医薬品や医療機器の出品を禁止。だが、マスクは同法の対象に当たらず、本来は出品禁止物に含まれないという。
担当者は「法的ルールがない中で、どういう商品を転売してはいけないかを定めるのは非常に難しい」と話す。運営会社としての対応については
「出品数の増加や、金額のつり上げが増えている社会情勢を踏まえ、今後の対応を検討している」
と明かした。ネット上で同社に対して批判が強まっていることについては、「真摯に受け止めつつ、注意喚起などの対応方法を検討したい」としている。
メルカリでは、高額出品者と購入希望者とのやり取りで、商品ページのコメント欄が荒れることも。ダイソーのマスク94箱(税抜9400円相当)を7万5000円で転売する出品者は
「私も自分のマスク(命を守るもの)を犠牲にしてるわけですからこの金額は妥当だと考えております。そこまで安く売ると言うことは私の命が安いと言っているのと同じです」
と高額転売を正当化。商品は4日現在で既に売買成立しており、過去のコメントは出品者により削除されている。メルカリはこうした悪質な出品者を排除することはできるのだろうか。