退職理由は“新型コロナ対策”への不満「濃厚接触者も出勤させようとする」「テレワークしたい=仕事をサボりたい」 | キャリコネニュース
おかげさまで10周年 メルマガ読者数
65万人以上!

退職理由は“新型コロナ対策”への不満「濃厚接触者も出勤させようとする」「テレワークしたい=仕事をサボりたい」

新型コロナがきっかけで職場への不満が爆発

新型コロナがきっかけで職場への不満が爆発

新型コロナウイルスの流行が続く中、残念なことに感染拡大防止より会社が第一と考えているような職場もある。それをきっかけに退職を考える人は多く、キャリコネニュース読者からも、

「コロナでも従業員の安全より、業績を露骨に優先する会社が怖くなったので辞めたい」(福岡県/40代男性/流通・小売系)
「新型コロナが流行するなか社長の鬼畜ぶりが益々炸裂しているので退職を決意。自分の財産を守ることしか考えていない。従業員は感染に怯えながら働いている。濃厚接触者も出勤させようとする」(東京都/10代男性/流通・小売系)

といった声が寄せられている。今回は2人のエピソードを紹介する。(文:鹿賀大資)

「今どき社員の健康を大切にしない企業にしがみつくつもりもありません」

メーカー系企業で事務・管理職の静岡県20代女性は、「この会社のために命はかけられない」と感じ退職を決意した。会社は、コロナ感染者が出るまで対策をしない方針だという。その地域では感染者も増え始めている。

「緊急事態宣言が出たのに、それでもまだ公共交通機関で通勤している社員に何の措置もありません。私は喘息持ちなので、出社が必要な時以外はテレワークをしたいのが本音です。でもその話を出すと『仕事をさぼりたい人』というような言い方をされてしまいます」

会社が現時点で取っている対策といえば、休憩時間をずらし、マスク着用の周知をさせるのみ。それでいて会社からのマスクの配布はない。

「『職場で感染者が出たら交替勤務を』と言っていますが、つまり犠牲者が出たら対応するということです。本来なら感染リスクが高い人は自宅待機にさせるべき。柔軟な対応をしてほしいのに、『他部署から文句が出るから』など理由をつけて実施しません」

女性は「何も対策を講じようとしない姿勢にうんざりです」といい、「今どき社員の健康を大切にしない企業にしがみつくつもりもありません」と綴る。

「4月に社員旅行を企画していた。社長も3月末まで行く気満々だった」

メーカー系勤めの滋賀県20代男性は、会社の“意識の低さ”が退職の決め手となった。かつては中国に支社を抱えていたためか、常務が中国製のマスクを大量に入手した。社内では全社員に計1万枚ほどのマスクが配られたという。しかし男性は、

「一見いい話だが、この医療崩壊の危機にそこまでして出社を強制するのか、と感じた。リスクを回避したいなら、事務員だけでもリモートに移行させるとか、毎日150人ほど集める朝礼をやめるとかした方がよっぽどいいのに」

と会社の対応に疑問を抱く。ちなみに朝礼の内容は、社内ネットでも確認できる来客情報、社長のスピーチ、挨拶運動だという。さらに、

「結果的に中止になったが、4月に社員旅行を企画していた。社長も3月末まで行く気満々だった。完全なワンマン経営のため、他の全社員が反対しても社長が行くと言えば行く会社なのだと思い知った」

と、以前から、こうした社風に疑問を感じていたという。しかしコロナの状況と直面し、「社長の考えの浅はかさと、思考停止状態にある社員に愛想が尽きた」と述べている。

※キャリコネニュースでは引き続き「新型コロナで退職を決意した人」【新型コロナ】緊急事態宣言でも出社しなくてはいけない人に関するアンケートを募集しています。

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

人気記事ランキング

  1. ストレスチェック制度、6割の医師が「効果ない」 重要なのは企業が職場改善をできるかどうか
  2. 「助けを必要としている人の役に立つ」 強い信念で医療技術を切り拓く2人の起業家
  3. 落合陽一、口唇口蓋裂の息子の写真を投稿する理由明かし大反響 「ありがたい」「当事者として心に響く写真ばかり」
  4. 「職場結婚した女性は退職」という謎ルールは許されるのか 「婚姻の自由の侵害や人事権の濫用に当る可能性も」
  5. 世帯年収800~1000万円の憤り「児童手当は減額、高校無償化は対象外。税金高くても恩恵ほぼなしで切なすぎる」
  6. 甘くない卵子凍結の実態に迫った「クロ現」 視聴者からは「出産、子育てしてもキャリアアップできる社会」を求める声も
  7. デーブ・スペクター「投票後に特番をやっても役に立たない」が反響 キー局関係者は「視聴率の問題」と指摘
  8. 「課長島耕作」がいま改めてクズすぎると話題 「セクハラ面接」が30年の時を経てプチ炎上!
  9. 内定者確保で都道府県庁苦戦、辞退率6割超も 「地元」の範囲が狭くなり、受験者はより小さな自治体を選ぶ傾向
  10. ホリエモン「保育士の給与が低いのは誰にでもできる仕事だから」発言で物議 「保育士馬鹿にしてる」「言っていることは正しい」

アーカイブ