人との関わりは、生活の中で避けらないものだ。波風を立てたり立てられたりと、一筋縄ではいかないものでもあるが、基本はお互いの信頼があって成立する。しかし、環境や風潮で人間関係が左右されることも少なくない。
新型コロナウイルスがいい例だ。今回は、キャリコネニュース読者から寄せられた、コロナが原因で人間関係にヒビが入ったという体験談を見ていこう。(文:鹿賀大資)
「個人のプライバシーなど犠牲にしても構わない!」
「生産量が減少したことで少人数出社。そのためいつも決まった人のみが出社し、残りの人は休み。仲が良かった同僚は休み組なのに『苦しいのは皆同じなのに』と。こう言われてしまうと『なんだかなあ』という感じです」(茨城県/30代女性/メーカー系)
「今まで職場の人たちと普通に会話をして、ご飯も同席で食べていたのに、コロナのため離れながら食べている。外出自粛で部屋に籠もりがちになり、何もかもが疑心暗鬼」(愛知県/40代男性)
福岡県のサービス系企業で働く50代女性もその一人だ。女性は、緊急事態宣言が発令された当時の状況を振り返る。会社全体が発令後に向けた対策に追われる中、女性が不信感を抱いたことが2つあった。
1つはコロナの対応方法について、上司と考え方が真逆だったことだ。もう1つは社長の不可解な言動にあったという。
「なぜか社長は『緊急事態宣言の出された今、全社が一致団結して頑張らねばならない!そのためには個人のプライバシーなど犠牲にしても構わない!』と吐き捨てたのです。いつもは『社員一人ひとりが宝だよ。大切に気遣っているよ』と言っていた人なのに」
女性は「さすがに引きました」と綴っている。
「弟の結婚が決まり、コロナ騒ぎの中で両親の顔合わせを行ったようです」
コロナの影響で家族関係に亀裂が生じたケースもある。
「夫婦間ですら、毎日毎日大喧嘩ばかりです。子どものことを考えると夜中、一人になった時は涙が止まらない」(滋賀県/50代男性/フリーランス)
「10万円の給付金の使い道で、かなり家族と揉めた」(東京都/40代女性/サービス系)
栃木県の商社系企業に勤務する40代女性にいたっては、
「弟の結婚が決まり、コロナ騒ぎの中で両親の顔合わせを行ったようです。正直、高齢で持病もある両親を心配した自分が馬鹿みたいに感じました。元々、両親とも弟とも不仲だったので、縁を切るよい機会かと感じました」
という。女性は「結婚おめでとう、さようなら」と綴る。親子・家族というのは最も身近な人間関係だが、修復が難しいケースもあるようだ。
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