任天堂は2月、新型コロナウイルスの影響で一部部品の調達に支障があるとして、生産および出荷の遅延を発表。その後、6月には「生産状況はほぼ回復」(同社広報)と回答していたものの、外出自粛や人気ソフト発売などに伴う需要増から品薄が続いていた。
同社の広報担当者に出荷、流通状況を問い合わせると「出荷状況等に関しては特にお伝えしていません」として明言を避けた。
メルカリでは一時、ニンテンドースイッチ本体の定価2万9980円(税別)を2倍近く上回る6万円前後の高額転売が横行。公式通販サイト「マイニンテンドーストア」や各家電販店などでは抽選販売を実施し、6月には倍率が100倍以上にのぼることもあった。
10月現在も、人気シリーズ「あつまれ どうぶつの森」同梱版など一部モデルでは抽選販売を継続しているものの、供給状況はおおよそ回復したとみられる。
「マイニンテンドーストア」は26日までにスイッチライトの販売を再開。ビックカメラ.comでは、ニンテンドースイッチ本体(ネオンブルー/ネオンレッド)が「メーカー在庫あり」、スイッチライトの各カラーは「在庫あり」と表示されていた。
メルカリでは、取引相場が3万円台に下落。直近の2~3日では、3万円台後半の出品にはほとんど買い手が付いておらず、2万円台後半~3万円台前半の中古品が人気だった。新品定価を考えると、転売ヤーが手数料・送料を差し引いて利益を出すことは、現在は難しくなっていると言えるだろう。