トピックは注目を集め、2000以上のコメントが入った。まず、「死ぬまで家賃払えるならいいんでない?」など老後の課題が上がった。「賃貸は、借りれなくなる日が来るぞ。年齢でね」という声も。確かに賃貸オーナーは孤独死などを恐れ、高齢者を避ける傾向はある。
ただ、これに対して多くの人が、「高齢者でも借りられるよう変わってきている」と指摘している。
「公的物件あるから大丈夫。URへ。役所の方で紹介してくれるよ」
「徐々に変わりつつあるよ。高齢化社会がどんどん加速していく中、従来のやり方では不動産業界も生き残れないからね」
という声も。URはかつて「公団住宅」といわれた公的な賃貸住宅だ。現在は高齢者向けにリノベーションした物件を用意したり、低所得者への家賃補助なども行っている。超高齢化へ進む日本では、高齢者に貸さないなどと言っていては商売が成り立たず、「今後どんどん変わっていく」という意見が次々上がっていた。
「これだけ災害だらけならどこにいても安心な場所はない。どうせ最後は老人ホーム」
「賃貸か持ち家か」については、意見や希望が分かれつつも、多くの人が賃貸派、もしくは「賃貸のほうがいいのかも」と心が傾いていた。要因として大きいのが、最近頻発する大災害だ。
「これだけ災害だらけならどこにいても安心な場所ない。どうせ最後は持ち家あっても老人ホームなんだし。賃貸で転々とするのも悪くない」
「最近の震災を考えると、高いローンを払って家を買っていいのかと悩む」
などの不安の声が上がっている。連日の台風被害報道を見ていれば、確かにそんな気持ちにもなるだろう。他にも、
「賃貸なら収入に応じて家を変えられるけど、高額なローンは収入が目減りしたときに払えなくなる」
「周りがうるさくて居心地悪ければすぐ引っ越せる。賃貸最強」
など、賃貸のメリットとして「身軽さ」を挙げる人も多かった。
勝間和代さん、「ライフスタイル次第」「家を買うなら新築は避けて中古に」
「賃貸と持ち家どちらがいいか」という疑問に、経済評論家の勝間和代さんは、自身のYouTubeチャンネルで9月に公開した動画で「ライフスタイル次第」と答えている。自身は賃貸派だそうだが、平均的な同程度の家で20年くらい長く住み続けるなら、持ち家にしたほうが安いという。しかし住む場所や家族構成、収入が変わる可能性を考えると賃貸が柔軟性があっていい、特に都市部で働く人や自営業の人は賃貸がいいと薦めていた。
収入が減ったときに賃貸ならば安いところに住み替えられるが、住宅ローンではそうもいかない。賃貸は老後を心配する人が多いが、「年金がある限り貸してくれる家はたくさんあります」とのこと。仮に家を買うとしても、ローンは収入の25%以内。新築は避け、できるだけ好立地の中古をリフォームしたほうがいいと説いていた。
エッセイストの小島慶子さんも自著のなかで、住宅ローンは「経済的な奴隷になること」と捉え警鐘を鳴らしている。望む・望まないに拘わらず、住宅イコール「持ち家」という時代は去ったのかもしれない。