ヤフオク上でのホッチキス針に見せかけたマスクの”替え玉出品”が注目を集める中、メルカリでも商品名にマスクを使わない”闇取引”が始まっている。
出品者は、商品名に隠語を使用。商品写真は普通に使い捨てマスクなのだが、商品名や説明に「マスク」の文字を一切使わないため、コメント欄では
「こちらはマスクでしょうか?」
と確認するような質問も寄せられていた。
ホッチキス針の出品者に「例のマスクですか?」と質問する人も
メルカリはこれまで、マスクの高額出品を削除するなどして対応。政府が閣議決定したマスク転売を禁止する政令が3月15日に施行されるのを受け、13日からは衛生マスクの出品を一律禁止にすることを予告していた。
12日午後5時時点で、商品名に使われている隠語は3パターンに分かれる。一つめは「新品未使用」「新品」などのマスクの状態を示す表記。次が「小さめ」「ピンク」などの種類を示す表記。最後に「5枚」「20枚黒」といった数量を示した表記だ。
カテゴリーは「救急/衛生用品」「日用品/生活雑貨」などが選ばれる傾向があった。20枚2200円などの価格設定で、すでに取引が成立しているものもある。
また、こうした転売ヤーの”削除逃れ”の弊害を受けている人もいる。メルカリでホッチキス針の出品している人たちだ。ヤフオクの替え玉出品(出品額1万円)と異なり、こちらは通常価格の300円程度で出品している人が大半だが、複数の出品ページでは
「お値引きできますでしょうか?マスクなくて困ってます」
「一枚の値段ですか?」
「こちらは例のマスクになりますでしょうか」
といった質問が殺到する事態になっている。