投稿者の思いもむなしく、コメント欄には相次いだのは批判的な声だ。
「自分のカフェなんて出したら、やるべきこと多すぎてゆったりなんて絶対できないよ。裏方業務がどれだけあると思ってるの」
「『カフェ=楽』という考えが完全にアウトです。資金集めも大事ですが、お店を開くための勉強もしていかないとだめです。まず勉強と資金集めを頑張ってください」
猫カフェなら楽に稼げる、という考えの甘さを指摘する人が多く、中には「なんとなくプライドの高さを感じます」といった辛らつなコメントもみられた。
「店の衛生状態の維持は言うに事欠かず、猫たちの健康状態にも細心の注意を払わんとならん。病気が発生したら速攻で伝染するしな?」
「オープンさせるなら余計に人間関係を上手くやっていかないと難しいと思います」
また、食事を提供する上に、動物を扱う店舗だとやるべきことはさらに多く、なにより店を経営するということは、従業員や取引先との最低限のコミュニケーション能力も求められる。投稿者の理由を見る限り、仮に資金が貯まったとしても「開店までこぎつけるのは難しいのではないか」という印象を抱いてしまう。
“やりたくないこと”が分かっているのは十分素晴らしいこと
厳しい意見が散見された一方で、投稿者に寄り添うアドバイスも寄せられている。
「自分の働きたいスタイルを分かっているのは素晴らしいと思います」
「まずは飲食店のアルバイトで経験を養ってみてはどうでしょうか?毎日のシフトではなく、週3とか。将来の夢のために、絶対に役に立ちますよ」
ところが、投稿者は「もういいです。無謀な夢だったので、諦めました」というコメントを最後に消えてしまった。
アラサーまでまともな就業経験がないままだと、働かない言い訳をつい探したくなる気持ちは分からなくもない。ただ、投稿者は相談を投げかける様子を見ると、完全に働くことに対して後ろ向きになっているわけではないように思える。”やりたくないこと”が明確にあるならば、そこから逆算して”働いてもいい”と思える仕事を探すのがいいのではないだろうか。