相談者は誰もいなくてどうしようもない時には抱っこ紐でおんぶしていますが、以前肩を痛めて病院通いとなったため、できるだけしないようにしています。そう義母にも伝えているのに、何度も言ってくるとのこと。ふたたび病院通いとなれば時間もお金もかかり、かえって家事や育児を満足にできなくなってしまいます。
最近は一人歩きもするようになり、誰かがついていれば「好きなように行動させる方が良い気もする」と悩む相談者は、「子どもをおんぶしてあげることはそんなにも大事なことなのでしょうか?」と第三者の意見を求めていました。
子持ちの筆者も経験がありますが、歩ける1歳児の体重は10キロ前後。長時間のおんぶは肩や腰がやられます。動き回りたい子どもは背中で暴れたりもするので、筆者宅ではレンタルしたベビーサークルの中で走り回らせていました。義母は昔の子育ての良きイメージだけを思い出し、嫁によかれと押し付けてしまうのでしょう。
この相談には義母に対する批判や違和感が相次ぎしまた。
「義母のホンネは、疲れている息子ちゃんに、子守りをさせるな……でしょうね。何のための同居なんだか。あなた以外の手が6本もあるのに、どうして食事の支度をしているあなたがおんぶするの?理解不能です」
「ご主人から『何回も肩を痛めてるって説明してるのに、おふくろボケたのか?』と言ってもらって」
など、夫がビシッと言うべき、昔の古いやり方を押し付けようとする義母なんて「無視でいい」という励ましも次々と入りました。
義母があまりにもしつこいので「子どもを連れて実家に帰った」という人や、「別居する方向で考えるべきです」などの強硬手段を薦める声も。また、「親になったのはあなただけじゃないんだから、父親がいるときはどんどん家事育児やらせるべき」など、もっともなアドバイスも見られました。
おんぶは災害時に有効、しかしそれは家族全員の問題では
一方で、義母の立場から「義母さんは経験上便利だからおんぶを勧めてるんだと思いますよ。悪気はないと思います」とフォローする人も。確かに、「疲れた息子に子守させたくないのだろう」とか、「自分の時代は手伝ってもらえなかったから嫉妬だ」という意見は憶測に過ぎません。
災害時の避難では両手が空くおんぶがいい、最近の子どもはおんぶに慣れておらずしがみつくことが出来ないため、「いざという時のために慣れておいたほうがいい」という専門家もいます(徳島新聞/2019年9月20日付)。おんぶする事自体には、様々なメリットがあるようです。
しかしそれを、家事で忙しい、肩を壊しそうなお母さんが一人で担う必要はないでしょう。子育ては家族の大人全員の仕事であり、責任ではないでしょうか。