一方で「予算が増えた」(7.0%)という人もいる。理由を聞くと、
「去年は行かなかったが、自治体の発行するクーポンを利用して旅行に行くことにした」(30代男性/自営業)
「夏休み旅行を楽しみたいがコロナが収まっているかわからないので不安である」(20代女性/会社員)
などと全国的に自粛生活が続き、不安を感じながらも「行きたい」と思っている人が多かった。
また、4割強は「予算に変化なし」(44.5%)と答えている。具体的には
「マスクをつけて極力人と接触する危険性の少ない平日に旅行に行く計画を立てている」(20代男性/会社員)
「できるだけ近場でホテルでゆっくりするだけにしようと思っています」(20代女性/会社員)
などと感染対策を意識しながらも、できる範囲で旅行を楽しみたいと考えているようだ。
「旅行に行く予定はない」(55.0%)とした人も半数を超える。理由には、感染リスクを懸念する声のほかに「コロナの影響で仕事がなく、金銭的な余裕が無いため」(20代男性/会社員)などの収入減を挙げる人もみられた。
Go Toキャンペーン、6割が「活用したい」
他方、旅行を計画している人に行き先を聞くと、3割は「国内(県外)」(30.0%)と回答。次いで「国内(県内)」(14.5%)、「海外」(0.5%)と続いた。前年からは「県外」が20.5ポイントの減少。「海外」も10ポイント以上減った一方、「行く予定はない」とした人が30ポイント増えていた。
「県外」とした人の声では、
「あまり関東方面には行かずに自分の住む地区の近隣の県に旅行したいと思うようになった」(20代男性/会社員)
「今年はコロナの為、移動距離を減らすため県外でもできるだけ近隣の県くらいの場所にした」(20代女性/会社員)
と目的地を近県に定める人が多かった。また、中には「本当は海外に行きたかったのですが、この状況なので国内旅行に変更しました」(30代女性/自営業)と旅行先を海外から国内に切り替えた人もいる。
22日から部分的に始まった政府の経済施策「Go Toキャンペーン」については、過半数が「活用したい」(56.0%)と答えた。一方、このうち3割強は「旅行に行く予定はない」(34.8%)と回答。活用したいと思う人がいる一方、直近の夏休みの旅行に関しては慎重な意見が多くみられた。