長年にわたり業務系システムのアプリケーション開発を手掛けてきたコンピューターマネージメント株式会社。大阪と東京にそれぞれ本社を置き、幅広い業界・業種に対して3つのサービスから会社経営の課題解決に向けたソリューションを提供している。
今回は、各事業部が担う業務と特色について事業部を率いる責任者から話を伺うとともに、実際に現場を経験している社員から仕事に対するやりがいや魅力についてお聞きした。
創業42年 一貫して業務系システム開発のプロジェクトに従事
――まずは御社の全体的な取り組みについて、東日本システム統括部の部長で取締役の靏田 勉さんにお伺いします。御社は長年にわたりシステム開発に携わってこられましたが、事業の特徴や強みを教えてください。
(靏田さん)当社は昭和56年に大阪で創業しまして、主に製造業や物流関連などの業務系アプリケーションの開発に従事してまいりました。昨今特に強みを発揮しているのは金融系の業務アプリケーション開発です。銀行や保険会社の根幹に関わるシステム開発に40年来携わってきたこと、要件定義から開発・保守まで一貫して関わってきたことにより培ったノウハウは、競合に比べて優位性を保っている部分だと考えています。
また、近年ではプライム案件を意識した取り組みを始めています。従来は電子機器メーカーやSIerの「二次受け」というレイヤーで仕事をさせていただくことが多かったのですが、プライムベンダーとして自社内でシステム開発から保守作業までを一貫して行えるように、3年ほど前に東京秋葉原に専門の拠点を構えました。
さらなる飛躍に向けてエンドユーザー様とのお取引を増やしていきたいと取り組みを強化し、売り上げベースではプライム案件が40%というところまで拡大しています。今後も拡大していきたいと考えていますので、開発を担う人材やPM(プロジェクトマネージャー)、PMになろうというレイヤーの方、中堅の方の採用を積極的に行なっています。
――御社の変革期でもあるのですね。多くのエンジニアを有する競合の企業は多数あるかと存じますが、その中でも御社の「働く場所」としての強みはどんなところでしょうか。
(靏田さん)とにかく風通しのいい組織体制を意識しています。一人で抱え込んで悩んで作業が止まってしまうということのないような組織づくりや、現場においてプロジェクトを進めていく上での体制をしっかり整えています。
また、スキルアップ、キャリアアップ支援が行えるように体制を敷いています。新入社員の入社研修や職位が上がっていくごとの階層別研修といったことはもちろんのこと、資格や技術の獲得に関する教育研修は中途、新卒にかかわらず分け隔てなく参加できるようになっています。
中堅の方々はリーダーやPMにチャレンジできる環境も用意していますし、いわゆる未経験といわれる方、「テストの経験しかない」というような若手のステップアップも可能です。しっかりと体制を作ってプロジェクトを遂行するようにしていますので、経験の浅い方でも円滑に作業ができる。何か困ったことがあったらすぐに周りに聞いて解決を図れるような環境で、ステップアップもキャリアアップもはかりやすい体制を提供できているかと思っています。
【ゼネラルソリューション】東西で地域性を活かし、培ったノウハウで優位性を発揮
――続いて、各事業部の特色や実際の仕事内容について伺います。東日本システム統括部ではどのような案件に、どのような体制で取り組まれているのでしょうか。
(靏田さん)東日本では主に製造業、流通業、物流や金融系の業務系アプリケーションシステムに関する要件定義や設計、開発から保守運用に至るまでを対応しています。プロジェクトの規模は大小さまざまあり、一つのプロジェクトはミニマムでも3名くらいで対応できるように努めています。
たとえば中途採用で入社された場合には、本人のスキル感や志向をヒアリングした上で案件とのマッチングをとるようにしています。経験が浅い方、これからキャリアを積んでいきたいという方なら、すでに体制が出来上がっているような案件に参画していただき、チームリーダーや先輩たちの指導が行き届くようにもしています。
また、私が管轄している部門の社員数は150名ほどになりますが、約10名ごとに「チーム」を分けています。参画していたプロジェクトが終了したと同時に解消されるものではなくそのままチームとして継続し、情報交換や相談、人材育成ができる場となっています。
――東日本システム統括部において、働く環境において大切にしていることはどのようなことでしょうか。
(靏田さん)現場で働いていただく皆さんに、案件に従事するための意義や意味をしっかりと共有した上で取り組むようにしていきたいと思っています。
「会社から指示されたから、用意されたからその作業をしています」というような作業者にならないでほしい。その現場で経験したことを次の現場で生かせるように、このプロジェクトのこういった工程からあなたが入ることによって、あなた自身のスキルがこう上がるよね、こういった経験をしてもらえるよね、というようなコミュニケーションを取りながら進めていくことを意識して対応しています。
コミュニケーションを心がけることで、現場の方から「こんなことやりたい、こんなことに困ってる」といった声を上げてもらいやすくなります。そういった声を受けて改善していく、PDCAを回して取り組んでいけるように、社員との関係性を築きながら作業業務を遂行していくっていうところを意識しています。
また、ただのもの作り人間に終わってほしくないという思いがあります。設計してプログラムを作って、テストして納品する…それだけで終わって欲しくないなと思っています。プロジェクトのマネージメントを経験してもらえる人たちを増やしたいですね。そしてさらにもっと上位の工程、お客様にコンサルができるようなノウハウを身に付けていただけるように、教育研修の拡充や案件獲得に注力していきます。
働くロケーションとしては、開発現場への出社と在宅勤務の並行運用が多い状況ですが、部門として大事にしているのは「お客様にしっかりと寄り添っていきましょう」という方向性、考え方で取り組むことですね。
「寄り添う」ということはお客様の「御用聞きになる」ということかと勘違いをされることがありますが、そうではなく、お客様のニーズをしっかりと把握させていただいた上で業務を遂行していくことです。
そうしていくことでお客様の満足度を向上させる、それが我々の一番の使命だと考えています。
――東日本システム統括部に所属し、現在は電気通信事業者の社内申請システム構築にあたっているエンジニアの瀧川 駿介さんにお伺いします。瀧川さんにとって、この仕事の魅力や面白さはどんなところにありますか。
(瀧川さん)参画する案件によっていろいろな技術に触れられる点は面白いなと思っています。入社からこれまで複数の案件を経験してさまざまな言語や技術に触れてきたことでスキルを獲得できました。
当社から複数人でプロジェクトに参画するので、チームで話し合ったりお客様とやり取りをしたりしながら課題を解決していく、全員で作っていくことにやりがいを感じています。
――続いて、西日本システム統括部 部長の右近さんにお伺いします。西日本システム統括部ではどのような案件が多いのでしょうか。
(右近さん)西日本の場合、エンドユーザーでいうと住宅メーカーやアパレルメーカーなどの製造業や、ITメーカーの二次受けで公共系の案件が豊富なところが特色だと思います。また、案件の幅が広いのも特徴ですね。
関西はエンドユーザーのお客様が7割、二次受けが3割というところも地域特性が出ています。
――どのような体制で取り組まれているのでしょうか。
(右近さん)案件の多くは企業に出向し常駐して対応するもので、基本的に複数人のチーム体制で対応しています。現在はベテランから若手までが活躍してくれています。40歳代、50歳代の方もいますし、IT業界ではない企業から転職された方も非常にご活躍いただいていますね。たとえば企業で営業をしていたという方ですとか。他業種からIT業界に転職したいという方にも入社していただいています。
営業経験者の方はアグレッシブな方が多くて、待ちの姿勢ではなく能動的に動く方が多いように感じています。当社の案件でエンドユーザーのプロジェクトでは商談も発生しますので、円滑なコミュニケーションも大切な要素です。こうした形のない技術というのは何かの研修を受ければ必ず上達するものではなく、なかなか難しいところではありますが、先輩社員の背中を見ながら成長していただくのが非常に重要なのではないかと思っています。
――西日本システム統括部で働く魅力を教えてください。
(右近さん)最近では、多くの企業がエンドユーザーとの直接取引という方向性に舵を切っているようですが、当社の西日本ではエンドユーザーと直接商談を進めて業務を進めていく、お客様の声を直にききながら課題解決ができるのは、エンジニア一人一人のキャリアにとって非常に有意義なのではないかと思っています。規模の大きなプロジェクトになるとどうしても「これをやって」というピンポイントの仕事が多いものですが、エンドユーザーの仕事に関わりやすいところはメリットとして大きいと思います。
また、幅広い案件に参画して対応力をつけていただくことができると考えています。一方で専門性の高い案件にも、スペシャリストとして参画できる案件の用意もあります。社員それぞれの志向に合わせてキャリアパスやステップアップを応援できる環境がある、それも魅力の一つだと思っています。
【ERPソリューション】お客様に寄り添い最適なソリューションを提案 経営に直結するコンサルティング
――続いて、ERPシステム部の特色や仕事内容について、部長の道狭さんにお伺いします。ERPシステム部ではどのような案件に、どのような体制で取り組まれているのでしょうか。
(道狭さん)ERPシステム部では主にSAP社のERP製品群を中心にERPソリューションを展開し、企業の基幹システム構築やデータの利活用など、お客様のニーズに沿った最適な形でコンサルティングを行っています。
実際に取り扱っている案件は製造業が多く、大企業の二次受けや中小企業向けにパッケージでコンサルタントを行っています。具体的にはソリューションの導入から要件定義、設計開発、保守運用まで担いますが、大企業であれば大きなチームで、中小企業向けの導入では4、5人ほどで対応しています。現在は中小企業の案件が2割、メーカーなどの二次受けの案件が8割となっていまして、中小企業向けサービスを強化しています。
――ERPシステム部に所属し、現在はメーカーでコンタルタントとして導入や開発の業務にあたっているスティーブンさんにお伺いします。スティーブンさんにとって、仕事の魅力や面白さはどんなところにありますか。
(スティーブンさん)私が現在対応しているのは中小企業様向けのパッケージの導入です。大きな企業の案件に比べて少ない人数のチームで対応していますので、一人ひとりの裁量は大きくなります。
面白みを感じることは多いです。お客様の会社経営に大きく影響するソリューションの導入ですので、要件定義の段階からお客様との距離感が非常に近くなります。案件によっては工場などの現場の工程を理解する必要もありますから、直接工場に足を運ぶこともあります。
時には経営サイドと工場などの現場の認識が統一できていないこともありますが、それを調整することも我々の仕事の一部です。お客様の会社の全体を見てコンサルティングをして、お客様にとって最適な解決策を考えることは、とてもやりがいがある仕事だなと感じています。
【インフラソリューション】上流工程中心で設計や要件定義から携われる
――続いて、インフラシステム部の特色や仕事内容について、部長で取締役の竹中 英之さんに伺います。どのような案件に、どのような体制で取り組まれているのでしょうか。
(竹中さん)インフラシステム部では、オンプレミスからクラウドまで信頼できるシステムインフラソリューションを提供しています。携わる案件の大部分は提案、要件定義、設計といった上流フェーズのプロジェクトで、案件事例としては大手メーカーや銀行、官公庁関連などの比較的大きなプロジェクトがあります。一つの案件は半年から1年ほどの期間でお客様先へ常駐し、おおよそ4、5人のチームで対応する場合が多いです。
当社の特色としては、要件定義や基本設計などの上流工程に携わりやすいというところにあります。これまでパラメータシート作成や構築などの下流工程をやってきたけれどなかなか上流工程に携われなかった、自分で設計したいという方にはきていただけることが多いです。
また、仕事の取り方として極力自由にできる案件を取ろうとしているところも特徴かもしれません。「お客様の指示に従ってやるだけ」という案件より、自分たちがリードして仕事を進めていけるような案件を揃えることを心がけています。お客様の合意のもと自分たちで方針を決められる、そういったマネージメントができる環境があるので、エンジニアにとっても成長につながる仕事に就けるのではないかなと思っています。
――インフラシステム部に所属し、現在は官公庁向けのシステム構築の案件にてプロジェクト管理を担当している中西 将一さんにお伺いします。中西さんにとって、仕事の魅力や面白さはどんなところにありますか。
(中西さん)一番のやりがいはチーム一丸になって取り組めるところですね。忙しい時期がずっと続いていても、メンバーがそれぞれ率先してフォローし合って、業務量や業務内容に偏りが生じないように、相互フォローできる環境で仕事できているので、そういったところは非常に魅力に感じています。
基本的には現場に出ていますが、現場での努力がお客様に評価されたということを会社側もしっかりと把握した上で適正に評価していただいているし、自分自身が努力をして作ったチャンスがしっかりと成長に繋がっているっていうのも実感できているので、それは働くやりがいにもつながっています。
また、さまざまな技術に触れられることや考え方を学べることも魅力のひとつです。いろんな人に関われるので、今まで自分が経験した考え方と違う物事の捉え方を知ることもできていると感じています。インフラエンジニアとしても、いち社会人としても日々成長を実感できるような環境で働かせていただいていると感じています。
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