“初任給が人生最高の給与”上司の言葉はマジだった 勇気を出して脱出した男性が、40代で手にした安定と「脅してきた上司」に思うこと【後編】

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会社を去ろうとする社員に対し、「転職自体が人生の終わり」のように扱われる時代があったようだ。
東京都の40代男性(企画・マーケティング・経営・管理職/年収800万円)は、新卒で入社した会社で地獄の新人研修に耐え、思いがけない額の初任給に喜んでいたところ
「良かったね。でも、ウチの会社、この初任給が定年まででもらえる給与の中で一番高いから」
と上司から冗談交じりに言われてしまう。正式入社かわずか1か月の出来事だった。これをきっかけに会社に大きな不信感を抱いた男性。「長く勤められるはずもなく、結局その会社は1年ちょっとで退職してしまいました」と打ち明けた。(文:篠原みつき)
「お前なんてウチ以外でやっていけるはずがない」と言われたい放題
しかし、退職時にはすんなりとは送り出してもらえなかったようだ。
「その会社の上司や先輩からは『もう二度と正社員になれないぞ』『もう普通の人生は諦めるんだな』『絶対に後悔する』『お前なんてウチ以外でやっていけるはずがない』と言われたい放題でした」
今なら絶対コンプライアンス違反の人格否定だ。しかし当時は第二新卒という概念もなく、転職は茨の道だったのは確かだろう。それでも男性は辞めることを選んだ。
「その後はなんとか大手の契約社員に採用され、そこで踏ん張ったおかげで、大手までとは行かないものの、堅実な中堅企業である現職に30歳手前の頃に正社員として採用され、苦労はしたものの現在は安定した暮らしを送っています」
「『この会社は初任給が一番高い』って話、ぶっちゃけ本当なんだよ」
そんな中、今でも新卒当時の同期とは時々飲みに行くという。大半が35歳くらいまでに転職しているが、わずかに残っている人もいるそうだ。
「その一人が酒の入った勢いで『あの時先輩に言われた「この会社は初任給が一番高い」って話、ぶっちゃけ本当なんだよ』と暴露していました」
人手不足の昨今、冗談かと思いきや本当のようだ。
「残留組は転職組の私たちを見て、『勇気がなかった』『迷っているうちに40歳手前になってしまって、動くに動けなくなった』『今更未経験の業界になど行けない』と、一気に悲壮感が漂う飲み会に」
当時はさんざん男性に暴言を吐いた上司や先輩も、転職した人をうらやむ状況になっているようだ。男性は満足げにこう書いている。
「私を脅してきた先輩や上司が、今度は自分の選択を後悔しているかも?と思うと、少しスカっとした、というお話でした」
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