「完全に洗脳状態だった」卒業式も出られず山奥に無給で缶詰 氷河期世代が経験した、睡眠なし・朝食なしの“地獄の新人研修”【前編】 | キャリコネニュース
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「完全に洗脳状態だった」卒業式も出られず山奥に無給で缶詰 氷河期世代が経験した、睡眠なし・朝食なしの“地獄の新人研修”【前編】

画像はイメージ

昔は新人研修で山奥に入って地獄のような合宿を行う会社があったという。「いわゆる就職氷河期世代の最後の方」と語る東京都の40代男性(企画・マーケティング・経営・管理職/年収800万円)は、新卒で入社した会社でそんな体験をしたことを投稿で語った。

当時は若い労働力が多いのに求人が少なく、「今とは真逆の市場環境でした」と振り返る。研修は3月の3週目から始まり、卒業式にも出られず山奥の施設に無給で缶詰状態にされたという。(文:篠原みつき)

朝6時起床、朝食なしでトイレ掃除と山道マラソン

「昼間は社会人マナーや業界知識についてなどのまともな研修なのですが、夜は社長の書いた自伝の一部の丸暗記とテスト、そのテストをパスするまで眠れないというわけのわからない内容でした」

これだけでも十分キツいが、さらに過酷な試練が待っていた。

「全員午前3時頃まで眠れず、翌朝は朝6時に起きて朝食も与えられない中でトイレ掃除と山道の過酷なマラソン、社訓を絶叫させられてようやく朝食、といった内容でした」

寝不足と空腹の極限状態で、「完全に新卒者は洗脳状態に陥っていたと思います」と書いている。

「この初任給が定年まででもらえる給与の中で一番高いから」

研修が終わり、4月の2週目から現場に配属。いよいよ待ちに待った給料日を迎えた。4月1日から研修終了までの1週間分は残業代がフル精算されたため、思いもよらぬ額が振り込まれていたそう。喜んでいた男性に対し、当時の上司は自嘲気味にこう言い放った。

「良かったね。でも、ウチの会社、この初任給が定年まででもらえる給与の中で一番高いから」

冗談かと思いきや、「当時は大卒でも就職先が見つからないまま社会に放り出される人も珍しくなかった」「ブラックでワンマン経営な会社でさえ、正社員として雇われているだけでまだ幸運という時代」だったと背景を語る男性。

この信じられない一言も、「リアルな話だったんだと思います」と推測する。

「その場で文句を言ったところで、『じゃあ、辞めれば?正社員になりたい若者なんて他にたくさんいるんだから』と言われるのが関の山」

理不尽と分かっていても、当時は耐えるしかなかったのが現実だった。しかし、そこからずっとそのモヤモヤを抱えていたという男性。ついに転職の決断をしたのだが……。【後編に続く】

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