「子どもにお年玉をあげない」という親が約2割 背景に「家計緊縮」がある?
子育て支援などを行うアクトインディは昨年12月、「2018年お年玉調査」に関するアンケート結果を発表した。調査は昨年11~12月、同社運営のおでかけ情報サイト「いこーよ」上で実施。保護者458人から回答を得た。
2018年の正月に、自分の子どもに1人あたりいくらのお年玉をあげるかを聞いた。「3000円以上あげる」と回答した人は3歳未満で16%、未就学児で22%、小学校低学年で20%と、低学年以下は約2割程度となっている。
また中学年は41%、高学年は62%となっており、学年が上がるにつれお年玉の金額が高くなる傾向があった。ちなみに1万円以上は未就学児で10%、低学年で4%、中学年で9%、高学年で22%となっている。
親は「貯金」してほしいけど、子どもは「おもちゃ」に使いたい
その一方で「0円」、つまりわが子にはお年玉をあげないと回答した保護者は、子どもが3歳未満で32%。また未就学児で20%、低学年19%、中学年19%、高学年15%と約2割が回答している。全体では21%だった。調査元は
「お年玉に子どもにお年玉をあげない保護者が約2割いるという結果をみて安堵する人も多いのではないだろうか。何かと散財しやすい年末年始に、子どもへのお年玉の見直しは家計緊縮の一手段。お年玉をもらっている子どもにとっては聖域としたいところであろう」
とコメントしている。
子どものお年玉の使い道について、子どもにどのように使ってもらいたいかと思うかを聞くと、「貯金」が最多で74%となった。以降「おもちゃ」(32%)、「書籍(マンガ以外)」(31%)、「勉強道具(学習教材や文房具含む)」(24%)、「洋服・靴」(22%)などと続く。
しかし回答者の子ども400人に実際どのように使いたいかを聞くと、「貯金」は18%に留まった。1位は「おもちゃ」で55%。2位以降「ゲーム」(42%)、「お菓子」(28%)、「マンガ」(15%)、「洋服・靴」(13%)などと続く。保護者と子どもの意識の違いが浮き彫りとなった。
子どもは「初詣」「親族の家に行く」「買い物・外食に行く」が嫌?
また正月はどう過ごしたいか保護者と子どもそれぞれに聞くと、最も差が大きかったのは「初詣に行く、初日の出を見に行く」だった。保護者が47%なのに対し、子どもは19%に留まっており、理由として、人混みや長時間並ぶことへの苦痛が推測されている。
他にも「親族の家に行く(親族を家に招く)」で20ポイント、「買い物に行く(福袋、初売り)、外食に行く」で12ポイント差があり、保護者に比べ子どもは興味がないようだ。反対に保護者の意向と裏腹に子どもは「ゲーム」がしたいという。
保護者と子ども、両方に支持されていたのは「国内旅行(温泉、スキーなど)」(保護者24%、子ども29%)、「お正月らしい遊びをする(羽つき、かるた、餅つきなど)」(19%、18%)。同社は「親子のコミュニケーションを深めるためにうってつけ」としているが、今年の正月はいかがお過ごしだっただろうか。