「内定ブルー」8割超の時代に物申す 仕事に全て捧げるなんて時代錯誤! 20代の仕事に対する価値観、生の声まとめ
就活を終え、残り少ない学生生活をひたすら遊んで過ごす人もいることだろう。
アイデムの調査では、来春卒業予定者のうち「内定ブルー」に陥った人は8割超だという。社会人としてうまくやっていけるのか、不安を感じる学生が多いのだろう。こうした悩みや葛藤は入社後も続く。ここで、近年の就活状況や一足先に社会人となった先輩たちの生の声をまとめた。
会社員になるのは「刑務所に連行される気分」 大学は執行猶予みたいなもの、との見方も
今年の3月、2ちゃんねるにこんなスレッドが立てられた。タイトルは「4月から会社に入るやつ震えてるか?」。入社間近で引っ越し準備をしていたスレ主は、「なんか一生出られない刑務所に連行される気分」と心境を綴った。
「大卒の奴らには負けたくない」と仕事への意欲はあるものの、推薦面接で好印象を持たれたことがプレッシャーになったようだ。「期待裏切る気しかしないw めっちゃ無能だから」と卑下する。
スレッドには「地獄だぞ」「これから40年、会社と家の往復やで」など、シビアなコメントが並んだ。「大学って、いわば執行猶予みたいなもんや」と諭す声もあった。【→詳しく見る】
「ここで頑張れないなら、どこ行っても同じ」 転職希望者を引き留める”呪いのワード”に惑わされるな
若いうちに自分の可能性を試したい、とチャレンジ精神旺盛な人は、上司に転職を直訴する日が来るかもしれない。そんな時、「甘えんな」、「ここで頑張れないようなら、どこに行っても同じ」などのキメ台詞を言われがちだ。
しかし、例のフレーズを何度も言われ続けたが、新しい職場で充実した毎日を送る人もいる。そのため、これらの言葉こそ信じてはいけない呪いのワードなのだ、との主張も強い。決心が固いなら、どんな言葉も聞き流し、「辞めます」と言い切る勇気も必要だろう。【→詳しく見る】
「普通の人生」ってレベル高すぎて無理ゲーじゃない? 「普通じゃなくて理想っていうんだわ、それ」
自分の将来を考える時、「平凡」にとか「普通」の人生を送りたいと願っていないだろうか。そもそも「普通」とはなんだろうか。
ある2ちゃんねるユーザーは、世の中で「普通」と言われる「まともな親の下に産まれる→小、中学校でイジメられず過ごす→偏差値高い高校に行き青春を謳歌→有名大学に行き大企業に就職→数年付き合った女と結婚する」ルートは、実は「無理ゲー」ではないかと言う。
これに賛同するように「運がないと普通の人生は送れない」「上級国民じゃんそれ」と暗いコメントが並んだ。現実は長時間労働に追われ、異性との出会いすらない。「普通じゃなくて理想っていうんだわ、それ」というコメントもあった。【→詳しく見る】
「プライベートを大切に働く」が最優先 20代の仕事への価値観は変わった!
転職サイトのエン・ジャパンは20代2287名の「仕事の価値観」について調査結果を発表した。「仕事に求めること」に対する1位は「プライベートを大切に働けること」(59%)だった。
「仕事でやりがいを感じること」には、「スキルアップや自分の成長」との回答が53%でトップだった。さらに「自分自身が成長する仕事」をどう受け止めているか聞くと、「業務量や労働時間が増えてもチャレンジしたい」(26%)より、「業務量や労働時間に無理がない範囲で取り組みたい」(74%)が多く支持される結果になった。
自由回答には「仕事だけの人生は送りたくない」との声もあった。過労死が注目される中、自分の身の振り方を考える20代は多い。仕事一辺倒の人生は、かつてほど憧れられなくなっている。【→詳しく見る】
ファーストキャリアで人生決まるワケじゃない 試行錯誤しながら人生の土台作りを
今は、かつての「就職で人生が決まる」「就活に失敗したら人生終わり」なんて時代ではなく、転職が当たり前の世の中だ。リーマンショック後の氷河期から売り手市場へ激変したのに伴い、就活や仕事に、さらには人生に対する若い世代の価値観には変化が見られる。
学生から社会人になる時期は、人生の大きな転機だ。期待と不安が入り混じりブルーな気持ちになるだろう。自分は仕事に何を求めるのか、本当の勝ち組とは何か等々、悪戦苦闘しながら人生の土台作りに励んで欲しい。