ゼネラルリサーチは8月27日、「帰省と新型コロナウイルスにまつわる誹謗中傷被害」に関する意識調査の結果を発表した。調査は8月20日~21日実施し、帰省先が関東圏外の人1032人から回答を得た。
今年のお盆に帰省した人は24.3%。7割を超える人が帰省していなかった。
帰省することを周りに言わなかった人も
帰省していない人からは
「お盆は混むので新幹線などが心配で別の月に考えています」(30代/女性/東京都)
「感染者が多い地域から高齢者が多い地域に帰るのは危険と判断したから」(40代/男性/福岡県)
など身内を心配したため帰らなかったという声が多かった。
帰省をしなかったことで良かったことを聞くと、「出費が抑えられた」(32.8%)が最も多かった。以降は「時間を自由に使うことができた」(24.2%)、「受けるかもしれない誹謗中傷を回避できた」(16.7%)、「帰省ブルーを回避できた」(8.2%)と続いた。
一方、帰省をした人で、帰省時に注意したことは、「帰省先での外出を控えた」(44.8%)が最も多かった。ほか「公共交通機関を使わず、車で帰省した」「帰省先で人と会うのを極力控えた」など、外出や人と会うことを控えたという声が上位を占めた。
他にも、「帰省することを周りに言わなかった」「帰省する旨をSNSなどで投稿しなかった」など周りにあまり知られないようにした人も多かった。
「濃厚接触者で自宅待機していたら家の回りに人が集まりSNSで拡散された」(
実際に帰省したことで、誹謗中傷にあった人は20.6%。5人に1人が被害を受けている。具体的には、
「このご時世に帰省すんなとか帰れとか悪口を言われた」(20代/女性/鳥取県)
「非難の落書きを郵便受けに投げ込まれた」(60代/男性/大阪府)
といった声が寄せられ、中には「石を投げられた」という人もいた。家族や友人に相談した人は52.9%で、警察に相談した人も27.5%だった。
新型コロナにまつわる誹謗中傷を受けた知人がいる人は10.8%。どんな被害にあっていたかを聞くと、
「コロナウイルスにかかった友人がSNSでざまぁみろとか自業自得など心ない言葉を言われていた」(20代/女性/鳥取県)
「県外ナンバーであることで絡まれた」(40代/男性/神奈川県)
「濃厚接触者で自宅待機していたら家の回りに人が集まりSNSで拡散された」(60代/女性/神奈川県)
といった声が寄せられた。