「子どもが小さいうちは専業主婦で」と希望する人は少なくないが、気になるのは1馬力でやっていけるのかという問題だ。Ok girlに8月25日、既婚女性を対象に「専業主婦になるなら、夫の年収はいくら必要ですか?」という質問が投稿された。投稿者は夫の年収が500万円で1歳半の子ども持つという専業主婦。
社宅に住み現在それなりに貯金できているが、今後の教育費のため「子どもを保育園に預けて短時間パートにでも出た方がいいのか」と迷っているそう。
「専業主婦になるなら、夫の年収っていくらぐらい必要だと思いますか」
と、子育て世帯のリアルな声を求めていた。投票数は570票を超え、夫の年収は「600万円以上」あれば、という声が最も多くなっている。(文:okei)
「最低でも600万円くらいないと子ども2人を大学に入れられない」
選択肢は「300万円」から「1000万円」まで100万円単位で上がり、「1500万円以上」と「2000万円以上」までの10通り。1位が「600万円以上」で、次のようなコメントが入っている。
「最低でも600万円くらいないと子ども2人を大学にいかせることができないので。奨学金を貰わせるのも忍びなく、卒業後に返済で苦しむのもかわいそうだから」
「節約上手なら400万でもいけるかもしれないけど、子どもいて、旅行もそれなりに行って、家も建ててとか考えるとムリ。600万あれば、今の生活でも余裕ができるかな」
贅沢はしないが、教育費、家、旅行など一通りを諦めないならこのくらい、という心理がうかがえた。
2位が「500万円以上」で、「最低でも500無いとしんどい気がする」という声をはじめ、
「田舎なのでこのくらいあれば十分です。親から家も相続できるし」
「500で正直きついです。でも子ども二人なんとかなっていますよ」
といった声がみられた。地方で暮らし、親の援助があればより「いける」という雰囲気だ。
3位は「700万円以上」、4位は「800万円以上」で、「800万円以下だと生活が厳しそうです」「子どもの学費など考えると700くらいかなぁと思います」などのほか、
「専業主婦で旦那自営業、600~800の年収。まぁまぁ貯蓄してまぁまぁな生活は出来てるけど、自分が働いてた時に比べたら決して贅沢と言う訳でもないかな」
という声が寄せられている。いまこの額で生活していて、子どもの学費を考えるとやはりこのくらい、という生活実感がうかがえた。
「生活レベルは下げたくない」「1000だとあるようでないんだよね」
5位の「1000万円以上」、8位の「900万円以上」と答えた人たちは、
「今、正社員で働いています。生活レベルは下げたくないので、夫の給料+自分の給料が必要です」
「養育費、住宅ローン払って、車も買って、さらに貯蓄していくとなるとこれくらいあるのが理想。でも旦那だけで1000万なんて到底無理なので、2馬力で頑張るしかない」
など、正社員の共働きでいまの生活レベルを下げたくない層であることがわかる。
さらにそれ以上の高額を挙げたのは、6位の「1500万円以上」、9位の「2000万円以上」で、
「1000だとあるようでないんだよね。教育と老後のことを考えると1500はあってほしい」
「1500万円以上。東京なら最低1500万ないと無理。地方にもよるけど700万以上はほしいかな。余裕は無いと思うけど」
といった声が入っている。東京都内に住み、生活レベルを落とさず、子どもを私立に入れ老後の備えもするとなるとこれくらい必要と考える人の意見だ。
「400万円以上」で10年専業主婦からは「生活水準次第ですよ!」
一方で、7位に入った「400万円以上」では、
「10年専業主婦してますがなんとかなりますよ!生活水準次第ですよ!」
といった声が入り、共感も寄せられている。そのほか「特に節約もしてないけど、毎月貯金もできて年に2回は旅行にも行ってます」という人も。家族構成や貯蓄額が気になるところだが、専業主婦でやっていける生活水準を堅実に保っているのだろう。
なお、厚労省の2018年「国民生活基礎調査の概況」によれば、「児童のいる世帯」の平均所得は743 万 6000円だ。もちろん共働き世帯を含んでいるが、1位の「600万円以上」は、これより140万円ほど下がってしまう。
実際は(またはこのアンケートに答えた人が)、年収600万円以下の世帯が多く、600万円以上あれば妻がパートに出なくてもいいのに、と思う人が多かったのではないだろうか。
※キャリコネニュースでは月々の食費に関するアンケートを募集しています。