業種や事業形態によって会社の経営状況が異なるように、職場間でも「収入格差」は生じるものだ。そうしたなか、年収300万円の10代独身女性は、
「平均年収や平均ボーナスは、数少ない大企業が引き上げているだけ。あてにならない」(北海道/IT・通信系)
という。世帯年収300万円台の人は、現状をどう感じているのだろうか。年代別に日常の声を見ていこう。(文:鹿賀大資)
「副業の収入がなければ貯金は難しい」
流通・小売系企業で働く宮城県の20代独身男性は、奨学金を返済中だ。ところが基本給は高卒者と変わらず「馬鹿馬鹿しい」と綴る。
会社については、「楽な部署はとことん楽だし、辛い部署はとことん辛い」とのことだ。男性がどちらの部署に所属しているのかは明らかにされていないが、待遇面については、「手当てもなく働いている」ことに不満を募らせているようだ。
神奈川県の20代独身男性は、現在の収入に「不満はそんなにない」というが、
「副業の収入がなければ貯金は難しいです」
と加えている。
不動産・建設系勤務の千葉県の30代女性は、「夫婦のみだが生活はきつい」と打ち明ける。旅行に出かけられないほどの状況のため「子作りは考えられない」とのことだ。
IT・通信系の会社で働く長野県の30代女性は、夫婦と子ども1人の3人世帯。「もともと物欲もないので困ることはない」というが、子どもに洋服を買ってあげられる余裕まではないそうだ。そうしたことから、
「子どもに使うお金がもっとあればいいな、と思うことはある」
とコメントしている。
「何か買う時は迷わず一番安いものを選んでしまう」
北海道の40代独身女性も「生活が出来ないほどではない」と現状を打ち明ける。ただ「趣味にお金を使えない」と漏らす。
メーカー系勤務の京都府の40代女性は「1人で暮らす分には可能」と述べるも、老後の蓄えとなると厳しいようだ。
金融・保険系の会社に勤務する神奈川県の50代女性は現在、同居人が1人おり、
「何か買う時は迷わず一番安いものを選んでしまう」
とコメントしている。
大阪府の50代男性は現在求職中だ。夫婦のみで暮らし、妻のパート代で生計を立てており「無駄使いはできないですね」と肩身が狭い。
サービス系の会社で働く神奈川県の60代女性からは、
「外食はできません。服はリサイクルショップです」
といった声が寄せられていた。
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