年収300万円男性の「婚活パーティーを国が運営すれば、結婚も子どもも増える」に反響 「問題はそこじゃない」とツッコミも | キャリコネニュース
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年収300万円男性の「婚活パーティーを国が運営すれば、結婚も子どもも増える」に反響 「問題はそこじゃない」とツッコミも

「問題はそこじゃない」とツッコミも

「問題はそこじゃない」とツッコミも

キャリコネニュースが11月14日に配信した「年収300万円の20代独身男性『国は婚活パーティーに税金を使うべき。そうすれば結婚したい人も子どもも増える』」という記事がネット上で話題となった。

記事は”年収300万円の単身20代”の声を紹介したもの。特に、都内在住の個人事業主の男性に注目が集まった。男性は「結婚はしたいと思っているが、現在の年収では、結婚はできても子どもを養うお金がない」などと不安を述べた上で、「婚活パーティーの活動やシステムを国が運営すべき」と提案。さらに、

「婚活パーティーへの参加を希望する人には、年収に応じて参加料を無料にする仕組みを作ってみてはどうだろうか。結婚をする人や子どもも増えていくのでは」

と意見すると、これに疑問の声が寄せられた。(文:okei)

「パーティー程度の費用すら出せない人が結婚して大丈夫?」

ガールズちゃんねるにはトピックが立ち、

「現在の年収じゃ結婚出来ないって言ってる人が婚活パーティー参加して何か意味あります?」
「仮に共働き前提だとしても、パーティー程度の費用すら出せない人が結婚して大丈夫なの?」
「こんなに他力本願だから結婚できないし、年収も低いままなんだよ」

といったツッコミが相次いだ。「婚活パーティーにかかるお金より、結婚後・子供が産まれた後の方がよっぽどお金がかかると思うんだけど何故税金使ってほしいポイントが婚活パーティーなの?」といった指摘もおびただしい。

無料にすると浮気目的など変な人が増えるだけだし、補助を受けることより年収を上げることを考えろ、「何しても選ばれないよこんな男は」という冷たい声も多数挙がった。また、「20代年収300万なんてザラにいる」として、

「それでも結婚して共働きで子供いる人が多いんだよ。結婚出来ないのは年収じゃなくて、こんなアホな考えしてるから」

という厳しい指摘も飛んでいた。収入額よりも、安易な発想で前向きな姿勢が見られないことへの苛立ちが強いようだ。

少子化対策は、まずは安心して子どもを産み育てられる環境整備が必要だ。結婚して子どもがいても働き続けられる職場や、保育、賃金が上がること、年金の不安解消も重要だろう。そうした視点を抜きにして、「婚活パーティーをタダにすれば、結婚も子どもも増える」と言われても、違和感を覚える人が多いのは無理もない。

「実質GDPプラス成長」でも笑って流せる余裕もない

とはいえ、「婚活パーティーに税金を投入」は街コンなど、すでに人口減少にあえぐ地方自治体が行なうケースもあり、全否定されるほど無茶な試みでもない。男性だけが高額になりがちな婚活パーティーへのハードルを下げるために「なんらかの補助が必要」と考える気持ちも分かる。

ただ、結婚はもっと先の現実を見据える必要がある。現在は共働きが主流なこともあり、夫の年収が300万円でも結婚や子育てが絶対無理とは言えない。しかし問題は、この男性が自分で語っていたように、「このままでは子どもを不幸にするかもしれない」という”将来不安”だろう。

16日に発表された7~9月期の国内総生産(GDP)の速報値は、プラス5.0%と4期ぶりのプラス成長を記録した。しかし、急回復の要因は、10万円の定額給付金やGoToトラベルなどの消費喚起策を受けた個人消費の増加だという。目先のことだけ考えるなら、まずは経済の回復が先決だ。今回は、20代男性の思い付きを笑って流せずに批判が殺到したことは、余裕のなさが表れているようでつらい。

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