退職時の引継ぎでも「パワハラ」「過重労働」 「赤字や経費分を損害賠償請求された」という人も | キャリコネニュース
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退職時の引継ぎでも「パワハラ」「過重労働」 「赤字や経費分を損害賠償請求された」という人も

「キチンとした職場の組織に属するのが怖くなった」という声も

「キチンとした職場の組織に属するのが怖くなった」という声も

ミナヒカリは12月3日、「ブラック企業の退職」に関する調査結果を発表した。調査は11月にネット上で実施し、20~60代の退職経験者302人から回答を得た。

退職時の伝え方について聞いたところ、7割が「対面で伝えた」(72.9%)と回答した。「電話」「退職願・退職届」(各11.9%)は各1割。

退職のタイミングは「転職先を決める前」

伝えた時期については「1か月前」(37.6%)が最多。以降は「2か月前」(12.4%)、「2週間前」(11.2%)、「3か月前」(9.6%)「1週間前」(9.0%)と続いた。当日伝えた人も1割弱いたものの、半数の人は1~2か月くらい前に伝えていた。

「退職するとき会社から賠償責任請求された」という人は0.9%。回答者からは、

「私は子会社の経営に携わっていたのですが、赤字や経費分を損害賠償請求されました。『告訴もあり得る』とまで言われたので、次の就職先で借り入れを行い一括で返済しました。その後、次の就職先で給料天引きという形で返済をしております」(40代男性)

といった声が寄せられた。

「退職時に引き継ぎ業務をした」(52.7%)という人は過半数。「引継ぎに問題はなかった」(38.1%)とした人が4割いたものの、「パワハラ被害にあった」(26.9%)、「過重労働になった」(8.6%)、「退職が先延ばしになった」(6.6%)といった声も寄せられた。

ブラック企業を退職した理由の最多は「上司のパワハラ」(25.1%)だった。回答者からは、

「うつ病が悪化し就労不能になり生活費が稼げない理由で離婚した」(40代男性)
「キチンとした職場の組織に属するのが怖くなり、フリーランスで活動しています」(40代女性)

といった声が寄せられた。以降は「サービス残業が多い」(17.4%)、「過重労働」(16.2%)、「健康を害した」(7.1%)と続いた。自身の健康面を憂慮した人も多かったようだ。

一方、退職後については、

「別の会社で土日祝休み・残業ゼロで子供の保育園の送り迎えが自分ですべてでき、休みの日も公園にたくさん連れて行っている」(20代女性)
「退職してから、またソーシャルワーカーとして働くのが怖くなったので、昔から興味のあった飲食店の接客業で働きました。新しい職場の方達は本当に良くしてくださり、人間関係も良好で上司も優しい方でした。今までの苦しみが嘘のようで、世の中には辛い職場だけではなく、良い職場もあるのだと気が付けました」(20代女性)

といった前向きにとらえる声が多く寄せられた。

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