婚活女性にどんな相手を求めているかを聞くと「普通の人でいいのに」と返ってくることがある。それと同じくらい耳にするのが、「優しい人がいい」だろう。しかし、一口に「優しい」といっても、女性が求める優しさとはどういう点なのか。
数多くの婚活男女の相談に乗ってきた恋愛コンサルタントの鈴木リュウさんは「具体的にいうと『女性の身体・性格の特徴を理解した気遣いができる人』です」と話す。
「待ち合わせの際は30分前には現地近くのカフェに」
“女性の身体の特徴”とは、例えば末端冷え性の人が多いことや、生理痛があるといったことだ。そのため、
「冬場だと寒い中歩かせない、歩くならワンメーターでもタクシーを使う、ひざ掛けがあるレストランを予約するといった人を『優しい人』と思っています。生理痛がひどい人もいるので、無理させず体調不良のドタキャンや早退を許容するといったことも挙げられます」
ちなみに、優しさを感じるポイントの一つとして「デート先の居酒屋やレストランはトイレが男女で別れている店を選んでいる」がある。女性は、自分のあとに男性が入れ替わりでトイレに入ることを嫌がる人が多いため、店のセレクトの段階で配慮を求める傾向があるようだ。
「女性は待たせされる・放置されるのが嫌い」という点を念頭においた行動も求められる。鈴木氏は、デート当日の連絡は5分以内に返信するといったことのほか、
「待ち合わせの際は30分前には現地近くのカフェに、あるいは10分前にはレストランに入っておいて、女性が早めに着いた時にいつでも合流できる場所にいる人はポイントが高いですね。暑い中、寒い中で女性を立たせない」
という。ほかにも、「女性は包容力=優しさと捉えます。ごちそうする時は『今日はごちそうするから』、女性が遅刻するときは『お店には伝えたからゆっくりおいで』と伝え、何をされてもキレたり不満げな表情を出さない人を優しいと感じるようです」と説明する。
「優しい男性」が好きな女性のタイプは「優しい女性」
たしかにホスピタリティあふれる行動ではあるが、こういった振る舞いのできる「優しい人」とはどこで出会えるのか。鈴木氏は「マッチングアプリでいいね数100以上の男性なら、この特性を見に付けている可能性が高いです」と話す。
「見つかったところでその男性とカップルになれるかは別です。優しい男性はかなり意識して行動していて、無意識に『優しさ』を発揮している人はほぼいません。なので、”他人から優しくされること”にも人一倍敏感になっています」
そのため、「優しい男性」は「優しい女性」に目が行くという。
「女性が男性に気遣われたら嬉しいように、男性も優しくされると嬉しい。男性の体調を気遣う、遅刻をされても嫌な顔をしないということのほか、男性と割り勘ができる、男性が仕事で遅れるときも許す、デートのときは男性に手土産を用意するなどが、男性の思う『優しい女性』でしょうか」
鈴木氏は「優しい男性は『この女性は自分以上に気遣いができて心が寛容だな』と思う女性に惹かれるでしょう」と話す。優しい人と付き合いたければ、自身も優しい人になるほうが勝率は上がりそうだ。