「世帯年収1000万円の質素な暮らし」に反響 「私大生2人に高校生1人じゃキツイ」「税金取られるけど手当なし」 | キャリコネニュース
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「世帯年収1000万円の質素な暮らし」に反響 「私大生2人に高校生1人じゃキツイ」「税金取られるけど手当なし」

私大生2人に高校生1人じゃキツイ

私大生2人に高校生1人じゃキツイ

世帯年収1000万円ともなれば家計に余裕がありそうだが、子どもの教育費によってはそうも行かないようだ。キャリコネニュースが3月3日に配信した記事「世帯年収1000万円の質素な暮らし『服はフリマアプリかGU。頻繁に外食すると家計が圧迫される』」がネット上で話題になった。

世帯年収1000万円以上の人々の生活ぶりを紹介する内容だが、特に「子どもが私立大学生2人と公立高校生1人」という埼玉県の40代女性が注目を集めた。女性は「学費にお金がかかる」とこぼしつつ、

「服はフリマアプリになかったらGUで買う。昔イメージしていた世帯年収1000万円の生活とは違うけれど、質素に暮らせば子ども3人を大学まで通わせられる」

という声を寄せていた。(文:okei)

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少なく見積もっても毎月17万円以上 「そりゃ私大2人もいたら学費で飛ぶわ」

ガールズちゃんねるにはトピックが立ち、「そりゃ私大2人もいたら学費で飛ぶわ。それに高校生もいたんじゃ大変」といった声が多数挙がっている。

「世帯年収1000万でこれはきついわ。所得制限で貰えるものも貰えないし安くもならないから余計に」
「税金取られるけど手当なし。やってらんないわ」

など世帯年収1000万円以上の不満や、子育て世帯からの共感が寄せられた。特に、私立大学の学費を二重負担というインパクトは大きいようだった。

私立大学の学費は学校や学部によって異なるが、文部科学省の「国公私立大学の授業料等の推移」によれば、授業料の平均はおよそ90万円(国公立は53万円)、入学金は25万円ほどだ。しかし、有名私立大学のサイトで公開されている授業料は100万円を切るところは見当たらない。

例えば、日本大学は一番低い経済学部で初年度約124万円、高くて歯学部の690万円となっている。少なく見積もって年間100万円だとしても、2人分なら200万円、毎月17万円ほどの支出となる。

世帯年収1000万円は手取り750~800万円ほどなので、私大生2人だけで家計に占める学費の割合は25%以上になる。家計における適切な学費割合は10~15%とも言われるため、25%は相当きついことがうかがえる。

また、3人目が公立高校とはいえ、学費の他に塾通いや交通費、部活費用などもかかるだろう。国の高校無償化(支援金制度)の対象は年収910万円未満世帯までなので、年収1000万円世帯は対象外だ。高収入に見られるわりに、割に合わないと不満が出るのは無理もない。

教育にお金を惜しみたくないのが親心

一方で、世帯年収1000万円には遠く及ばない人たちからは「質素かもしれないけど、余裕がない我が家とは質素の質が違うと思うよ」「フリマアプリかGUで買う?服なんか後回しじゃ!」という声もある。食費や家賃、学費など基本的な生活を回すことで精一杯、自分の新しい服など買う余裕もないという人もいるのだ。

対する年収1000万円世帯は、必死に働いている割にお得感はないかもしれないが、自分たちで子どもの学費をまかなえているという自負はあるだろう。コメントの中には「子ども3人分の学費があれば高級車が買えるのに」という声もあったが、

「自分のことは切り詰めても、子ども達の教育にはお金を惜しみたくないのが親心です」
「見栄えよく着飾ったり外食するより、子どもの学費などしっかり払ってあげたいし老後も心配だしで気持ちわかるな」

という声もあるように、高級車より子どものために働いている方が、生きがいを感じられる人もいる。冒頭の40代女性の「質素に暮せば子ども3人を大学まで通わせられる」という言葉も、そういう意味ではないだろうか。

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