現役社員が「コンサルにならなきゃよかった」と後悔 ヘッドハンターは「綺麗な商売だと思ってはダメ」とクギ | キャリコネニュース
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現役社員が「コンサルにならなきゃよかった」と後悔 ヘッドハンターは「綺麗な商売だと思ってはダメ」とクギ

コンサル業界いく?いかない?

コンサル業界いく?いかない?

2016年新卒の就活がピークを迎えている。中でもビジネスエリートを目指す学生たちがこぞって志望するのが「コンサル業界」だ。年収も高く、退職後に起業して成功する人も多い、といったイメージが影響しているかもしれない。

しかし5月7日、はてな匿名ダイアリーには、現役社員と思われる人が「僕が今になってコンサルにならなきゃよかったと思う理由」という投稿をした。コンサル業界や仕事、生活上の問題点を指摘し、話題を呼んでいる。

「ゴルフ」「パーティ」「車」で高年収でも手取り減る

この投稿者は、学生の頃は成績が良く、頭の回転が早いと自負していたようだ。身内に経営者もいたため「経営者の相談に親身に相談に乗る、というこの職業は、素晴らしいものだと確信していました」と書いており、自信を持ってコンサルファームに入社した。

しかし数年たち、「コンサルなんかならなきゃよかった」と思うことが増えたという。なぜか。投稿では3つの理由を挙げている。

(1)可処分所得・生涯年俸は大したことない
(2)チームで問題解決なんて幻想
(3)コンサルの仕事にあんまり意味がない。やりがいもない

コンサル業界の年収は、確かに高い。新卒でも500~600万円の年俸で、昇格すれば若くして1000万円以上の年収を得ることも可能だ。しかし、それが「大したことない」と思えるのは、付き合いのゴルフや飲み会、パーティ、そして「そのための必要な車」「ハウスキーパー」などで、月に「計30~50万位吹っ飛ぶ」からだ。

チーム内でも、上の方にいる人たちは実力でとても敵わない「スーパーマン」。下は「しょうもないところに難癖をつける崖っぷちコンサル」。クライアントの担当者は、保身のために「答えがきまっている問題解決ゲームを高い金を払って解かせているだけ」であり、チームプレイや問題解決は「幻想」だと主張する。

「コンサルなんて想像以上に出費が多いし、ドロドロしてるし、ライバルすごいやつばっかりだし、誰にも喜んでもらえない仕事なんだから、素直に公務員にでもなっておきなさい」

それでも「仕事にやりがい」はあるはずと反論

コンサルを受けようと思っている就活生にとっては、これはずいぶん夢のない話だ。本当に業界はそのような仕事ばかりなのだろうか?戦略コンサル出身で、現在はヘッドハンティングを行う転職エージェントに話を聞いてみると、こう一刀両断した。

「『仕事にやりがいない』というのは、ないですね。こんなこと言うやつは、どんな商売もやりがいはないでしょう」

憧れだけが先行してコンサル業界に入る人は、「泥臭い仕事が多い」ことに辟易としてしまう。就活生に対しては「綺麗な商売だと思っては絶対にだめ」だと釘を刺す。

「コンサルを目指す人は、プライベートよりもキャリアのために働いている。ワークライフバランスを取りたい人は、事業会社に行って、だらだら働いた方がいいのでは?」

確かにコンサル業界では長く働くため、時間単価で見れば高いとはいえない。プライベートな時間も取れず、「心身を壊す」という人もまれではないという。

若手のころから「クライアントの上層部と話せる」メリットも

また、戦略コンサル志望で入社しても、ITコンサルといった現場の進行管理など他の分野の仕事ばかりに従事させられて辞める人も多い。それでもコンサル業界には、こんな魅力があると話す。

「経営志向の強い人には最適な環境ですよ。プレゼンの仕方、ロジカルシンキング、ドキュメント作成、コミュニケーション能力等、ビジネスの基本は徹底的に叩き込まれます」

また、若手社員のころからクライアントの経営上層部と話せるため、「経営層がどのように物事を考えているか」を間近で体験できることもメリットとして挙げる。「経営志向・上昇志向が強い方は、いくらでも自分のキャリアを伸ばせると思いますね」ということだ。

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