老化現象?「ゲームが続かない」という人々の声 「モンハンライズ放置して3週間」「最初の操作説明で飽きる」
小学生の頃、一晩一人で留守番するという滅茶苦茶な状態に直面したことがあった。片親だったんだけど、母は当時まだ若く、多分男と一緒に温泉にでも行ってたんだろう。
その夜のことは、今でもよく覚えている。スーパーファミコンの『新SD戦国伝 大将軍列伝』を眠くなるまでひたすらプレイできたのだから。あれは最高な夜だった。
中学に入ってからはプレイステーションの『ファイナルファンタジー8』や『ゼノギアス』、『サガ フロンティア』と『ギレンの野望』のPS移植版に没頭した。あまりに時間を忘れて熱中するので、かつては我が子を一晩放置していた母親にすら怒られる始末だったが、過去の放置っぷりを覚えているのでさっぱり相手にしなかった。
本当に、24時間ぶっ続けで遊べたし、結果的に睡眠不足で頭にハゲがいくつも出来て恥ずかしい思いをした(笑) しかし、今もゲームを楽しんで入るんだけど、往時の熱量で遊ぶことはなくなった。もう、遊んだ傍からやめたくなる。(文:松本ミゾレ)
「何故か分からないけど途中で面倒くさくなっちゃう。若い頃はずっとやってたのにな」
先日、ガールズちゃんねるを閲覧していると「ゲームが続かない【やる気出ない】」というトピックを発見した。トピ主は学生の頃からゲーム好きだったそうで、現在34歳。
しかしゲームに対しての熱意が昔ほど強くなくなったようで「最近クリアまでゲームが続きません。面白くない訳ではないです、忙しい訳でもないです、ただ面倒くさくなります」と書き込んでいる。
さらに途中で攻略を放置した、いわゆる”積みゲー”も溜まっているという。僕も同じような状態に陥っているので、そういう意味では仲間だと思えた。で、このトピックを見ていくと、そういう人は相当多いようだ。
「私も『モンハンライズ』放置して3週間経ったよ」
「分かるけどそれ、老化だよね」
「何故か分からないけど途中で面倒くさくなっちゃう。若い頃はずっとやってたのにな」
「やり始めたらやるんだけど一回何かのタイミングでやらない時が続くとソフトにホコリかぶってるよ」
「まず、OPの長いムービーから最初の操作説明みたいな段階で飽きる」
このように、ゲームが続かないと嘆く大人たちの声がわんさか書き込まれていた。掲示板の性質上ほとんどは女性の書き込みだろうけど、正直男も女も関係なく、30代ぐらいからゲームに没頭するってあんまなくなるよね。
三十路越えると花鳥風月を愛でるようになることも
僕の小学校時代からの友人たちは、割と昔からゲーマーというか、ゲームオタク気質が多い。それこそ今もパソコンでFFをしてる人もいるし、色んなジャンルに次々と手を出している人もいる。
だけど、そういう連中も子供の頃と比べると、やっぱりゲームへの没頭具合が弱まっている。今も瞬間最大風速はあるんだけど、それが長続きしなくなるというか、そんな感じになっている。
そしてこれは僕もそうなんだけど、ゲームへの熱量、愛着がなくなった一方で、植木とか、景色とか、天候とか、いわゆる花鳥風月に興味が移ってるのだ。僕の場合はベランダガーデニングとかビオトープ、河川や池を観察するとか、そういうことがとにかく楽しく感じられるようになった。それも年々強まっている。
他の友人たちは、自宅にハスを植えたり、家庭菜園をしたり、小鳥を飼うようになったりしている。ゲームの話は今もするけど、それ以外のジジ臭い趣味に目が向くようになっている。
今の僕はゲーム機の電源を入れ、デイリークエストを消化するよりも先に、メダカを眺めることを優先するようになっちゃった。子供の頃の僕が今の僕を見たら、多分困惑するんだろうなぁ。
ただ、今年の4月にリリースされた『サガ フロンティア』のHDリマスターだけは別腹で、死ぬほど没頭して一気に全キャラクリアしたし、新たに解禁されたヒューズ編も全て消化した。
マジで最低限の睡眠と食事しかせずぶっ続けでやってしまい、ある程度満足する頃には4キロ痩せていた。僕にとってはサガフロは例外中の例外だったようだ。世紀が変わろうと元号が変わろうと、跳弾跳弾跳弾多段散水なのだ。