スマートフォンの普及により、ハイクオリティなゲームを手軽に楽しめるようになった現在、ソーシャルゲーム(ソシャゲ)の魅力にとりつかれる人が続出している。自制できるうちはいいが、知らない間に沼にハマりこんでしまうケースがあるから恐ろしい。
福井県の40代男性(IT・通信系/派遣社員/年収300万円台)は、『Fate/Grand Order(FGO)』にどっぷりハマりこんでしまい、
「累計で300万円くらい使った。お金を失った」
と後悔する。FGOはよほど魅力的なようで、同じくFGOプレーヤーだった石川県の30代男性は「最高で月300万円も課金しました」と振り返る。(文:福岡ちはや)
※引き続きソシャゲ廃人エピソードを募集しています。回答ページはこちら。https://questant.jp/q/AZZAEQXT
「今になって『時間をムダにした』と実感しています」
この男性のFGOへの課金額は、なんと「3年間で約2000万円」というから常軌を逸している。これだけの資産があれば、高級車が手に入るし、海外旅行も行き放題だろう。男性は、そんな大金をソシャゲに溶かしてしまったのだ。男性が失ったのは金ばかりではない。
「ゲームに費やす時間は、最終的に1日の3分の2ほどになりました。今になって『時間をムダにした』と実感しています。仕事はクビに近いかたちで2年前に辞めました。交友関係は、ゲーム開始2年目くらいから完全になくなりましたね」
金・時間・仕事・友人……。一時の楽しみの代償としては、あまりに大きすぎる。男性の綴る言葉から、ソシャゲ廃人の闇が垣間見えた。
「『もう二度とやらない』と決意して1年が経ちますが、後悔は消えません」
それでも、自分が持つ資産を溶かしただけであれば、まだ立ち直りが早かっただろう。男性は、
「両親や祖父母、いとこ、友人、先輩から数万円~数百万円のお金を借りており、いまだに返せていません」
と絶望する。現在パート勤務中の男性は、年収200万円台。生活しながら借金を返していくには厳しすぎる収入だ。
「親族含め、ゲームのせいで疎遠になってしまった人が多数います。『もう二度とFGOはやらない』と決意して1年が経ちますが、後悔は消えません」
大切なものを失いたくないのなら、借金でゲーム課金をしないのが得策だ。
ほかにも、ソシャゲにハマったキャリコネニュース読者からは、
「『怪盗ロワイヤル』に100万円、『ライフアフター』に150万円課金。生活リズムがゲーム中心になってしまった」(埼玉県/40代男性/流通・小売系/正社員/年収600万円台)
という苦い経験談が寄せられている。
※アンケート概要
■回答数
97 ※7月26日時点
(記事では、2020年11月24日から2021年5月4日に寄せられた投稿を紹介)
■アンケート対象
キャリコネメルマガ会員(63万人)やキャリコネニュース読者、キャリコネニュースSNSフォロワー
■実施方法
アンケート集計ツール「クエスタント」を使用 回答ページ https://questant.jp/q/AZZAEQXT
※キャリコネニュースでは引き続き「ソシャゲ廃人経験者」のほか「夏のボーナスいくらですか?」やオンライン会議中のとんでもないエピソードなどのアンケートを実施しています。