面接官に「素人」呼ばわりされた30代男性、ピシャリと言い返す「天狗になるのもいい加減にしなさい!」 | キャリコネニュース
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面接官に「素人」呼ばわりされた30代男性、ピシャリと言い返す「天狗になるのもいい加減にしなさい!」

いい加減にしなさい!

いい加減にしなさい!

中途の採用面接で素人呼ばわりされ、面接官に言い返したという体験談がキャリコネニュースに届いた。キャリコネニュース編集部は、佐藤翔太さん(仮名・30代)に、どんな状況だったのか詳しく話を聞いた。

佐藤さんによると、とんでもない面接官と遭遇したのは2016年春、都内のとある化粧品製造業者の面接だった。当日はまず、スーツ姿の爽やかな人事担当者から、かんたんな会社紹介を受けた。和やかに進んでいたという。

ところが、途中でやってきた開発部担当者はとんでもない態度だった。40~50代の男性で、暑くもないのにノージャケットで登場、椅子にドカッと座った。そして人事担当者に「彼が志望者?」と確かめたうえで、あいさつも自己紹介もせず、こう吐き捨てたのだ。

「君の履歴書と職務経歴書を読んだが、早い話が素人で、この業界については何も分かってないってことでしょ?」

当時、佐藤さんは30代前半。大学院で化学分野の研究をし、卒業後は化学分析サービス会社で経験を積んだ。求人票に「化学系のバックグラウンドがある方歓迎」とあったので、自分のスキルが活かせると考え応募したそうだ。仕事に使う実験手法・機器は大学院や前職で使ったことがあるものが多かったという。

それなのに、開口一番がこの言葉。佐藤さんは「あまりにも失礼だったので、耳を疑いました」と話す。面接官が「この分野は……」とツラツラ続けようとするのを遮って、佐藤さんはピシャリと言い返した。

「失礼ですがあなたのその態度、いったいナニサマなんですか? 一つの分野で何年やってきたかは知りませんが、たった一つの分野をちょっとかじったぐらいで天狗になるのもいい加減にしなさい! あなたみたいな古いタイプの技術者が日本の若手技術者・研究者の成長を妨げているんですよ!」

佐藤さんは「責任者はムスッとした顔で何か言いたそうでしたが、こちらの凄みに負けたのか言い換えすことはありませんでした」と振り返る。結局この日は人事担当者に辞退すると伝え、丁寧に謝罪したうえで帰宅した。後日、人事担当者からお詫びの連絡があったそうだ。

佐藤さんは「古株の人が、企業をダメにしている典型例だと改めて思いました。前職が化粧品関連でないのは、履歴書や職務経歴書だけでわかります。こういう会社は多いですが、お互いに時間・コストの無駄なのでやめてほしいですね」とため息をついた。

佐藤さんはその後、無事転職に成功。いまはキャリアアップにつながる仕事ができて、日々充実しているという。

後編〈「大学院卒の博士」を素人呼ばわりする失礼な面接官と、それを生み出す社会のしくみ〉【関連記事】に続く。

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