オフィスでハンドマッサージされながらお昼寝… 福利厚生で「ホワイト企業」目指す動き
優秀な人材を集めるために、社員の福利厚生に力を入れる企業が増えている。7月8日放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)は社員を大事にする会社、いわゆる「ホワイト企業」を目指す動きに注目した。
番組は、東京ビックサイトで7月8~10日に開催されている「オフィスサービスEXPO」を取材し、ユニークなサービスを紹介した。男性用ネイルサロン「オトコネイル」は、企業の福利厚生としてハンドマッサージのサービスを提供している。
初期費用は50万円、月額料金は90万円で、スタッフ2人が常駐するリラクゼーションサロンを設置する。その名も「爆睡30分」。ハンドマッサージと昼寝を組み合わせたサービスで、もともとはネイル後のマッサージで眠ってしまう客の多さから思いついた。
体験者「ああ、これは寝るわ…」
体験した大浜キャスターも「ああ、これは寝るわ…」と心地よさそうだ。オトコネイル代表取締役の坂下隆子さんは、「8時間みっちり勤務して退社という無機質な感じより、ちょっと休憩を挟んだ柔らかいイメージになってもいい」と提案した。
オフィスで食べられるミニサイズの野菜や果物を届ける「OFFICE DE YASAI」。企業が月額利用料を支払い、従業員は100円で新鮮な野菜や果物を食べられる仕組みだ。サービスを展開するKOMPEITOの川岸亮造社長は、メリットをこう話す。
「いま採用が難しい中で、(会社が)従業員のことを思っているというメッセージを出せる。健康的に働けるとPRする会社もあります」
休憩時間にお菓子を食べるより、会社内で新鮮な野菜や果物を手軽な値段で食べられれば、栄養補給と共にリラックス効果も得られそうだ。
かつて福利厚生といえばリゾート施設や団体旅行など、会社の外で非日常として行われるものが多かった。しかし誰もが日常的に受けられて「会社に来てよかった」と思えるサービスの方が、働くモチベーションに直結する。
ただし、こういったオマケの福利厚生だけで「真のホワイト企業」ということはできないのでは、という疑問も残ったが。(ライター:okei)
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