“三十にして立つ”という言葉があるが、自立した生活を送るにはそれなりにお金がかかる。
「29歳女です。仕事は総務事務です。業界では大手といわれていますが、事務職は低給与です。仕事内容も毎日同じことの繰り返しなので頑張れば上がる、というわけではありません」
こう語るのは、専門コンサル系の会社で働く実家暮らしの未婚女性(大阪府/正社員/手取り18万1000円)だ。女性は思うように自立できないことに対し、不満を抱えていることを明かす。(文:福岡ちはや)
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6V8RFE22
「肌が弱く食べるものにも気をつけなくてはならないので、結局実家暮らしを続けています」
現在の手取り18万円(年収300万円)では、実家を出るのは難しいのだろうか。女性は、
「肌が弱く、生理が来ない(生理不順)ので皮膚科や婦人科にも通っており、出費が大きいです」 「肌が弱いと食べるものにも気をつけなくてはならないので、結局実家暮らしを続けています」
と出費が多くなってしまう事情を説明。また自身と周囲を比較し、
「周りは結婚し、子どもを産んだり、仕事を頑張ってかたちになっていたりと充実しているようでうらやましく思います。もうすぐ30歳になりいい歳なので、一人暮らしをしてみたいなとも考えますが、物件探しをしてみると貯金は難しいなと感じます」
と嘆いた。しかし世の中には、実家を頼りたくても頼れない人もいる。ある意味で恵まれた環境なのだから堂々と暮らしていけばいいのだが、女性は、
「一人暮らししないの?したいと思わないの?とよく言われますが、『お金がないのでできない』とは恥ずかしくて言えません」
と世間体が気になるようだ。まずは少しずつでも貯蓄を進めていくしかないだろう。