「スタッフ2人体制で60人の利用者を見ないといけません」福祉施設のブラック労働な現実 | キャリコネニュース
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「スタッフ2人体制で60人の利用者を見ないといけません」福祉施設のブラック労働な現実

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同じ職業でも環境が変わると、あっという間に地獄のような働き方になることも。ある「福祉施設」で働いていた30代前半の男性(愛媛県/教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収200万円)。当初は余裕をもって仕事をしていたが、あることがきっかけでブラックな働き方をすることになったという。(文:永本かおり)

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「休憩なんてしてる場合じゃないです」

男性は、「2年2か月間福祉施設で仕事」をしていたという。当時の職場について、

「2年間は通所施設でゆっくり仕事できてたんですが、(最後の)2か月間は地獄でした」

と明かす。通所施設は自宅から通ってくる利用者の対応をするところ。昼間なのでスタッフも比較的多めだ。ところが、あるとき

「入所施設に異動し、そこの職場はブラックでした」

と環境が一変した。時間になれば利用者が帰る通所と違い、入所施設は24時間、利用者を見守らなくてはならない。仕事が忙しくなった一番の原因は、「スタッフの数が少ない」ことにあった。

「夜勤が始まったんですが、スタッフ2人体制で60人の利用者を見ないといけません。途中休憩はありますが、休憩なんてしてる場合じゃないです」

「利用者に何があるか分かりませんし、なにしろゆっくりできません。ケース記録も入力しないといけません」

夜勤で眠いだけでなく、命を預かる責任も重大な仕事。男性は、あまりにも切羽詰まった状況に「頭がクラクラします」と忙殺ぶりを振り返っていた。

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