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「引越し準備を手伝う」と言ってきた友人がそのまま居候になり…… 絶縁することになったエピソード

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十数年も経てば、人は変わる。良いほうに変わればいいが、残念ながらそうでない場合もある。学生時代の友人の変貌ぶりに面食らったエピソードを綴るのは、茨城県の40代女性(事務・管理/年収250万円)だ。

昨年の春、購入した新築マンションに家族4人で引っ越し予定だったが、床の傷や植栽のことで不動産会社とトラブルになってしまった。助けてくれたのは、一級建築士の資格を持つ中学時代の友人だった。

「心配して文字どおり飛行機で飛んで来た彼女。『対応できません』の一点張りだった不動産会社も、有資格者を前にタジタジ。対応がガラリと変わり、最低限の対応はしてもらえることに」

飛行機の距離を駆けつけてくれるとは、なんと親切な人なのか。「ここで終わればめでたしめでたし、彼女に感謝して終わった話しでした」と綴る。その後に思いもよらぬ展開が待ち受けていたのだ。(文:福岡ちはや)

「80歳実母との生活がうまくいっていなかったそうで、どこかに逃げたかったようでした」

遠方から駆けつけてくれた友人のために、女性はホテルを用意していた。しかし何を思ったか、友人はホテルをチェックアウトし、「引っ越し準備を手伝う」と女性の自宅に転がり込んできた。そのうえ、女性の家庭をひっかきまわす迷惑行為を始めたのだ。

「夫に私の悪口を言い、私に夫の悪口を言い、子どもたちとも大人気ない喧嘩し。引っ越しの手伝いより、むしろ邪魔でした」

引っ越し前夜になり義母が手伝いに来ても、友人は一向に帰る気配がなく、女性宅にすっかり住みついていた。いくら友人で恩人とはいえ、人の家庭に何日も上がり込むなどありえない。

どういう経緯か見かねた女性のママ友が「その友人を引き取り、自宅に泊めてくれることになった」が、友人の信じられない行動は続いた。

「社交辞令で接待してくださっていたそちらのお宅のご主人に、何を勘違いしたのか個人的に連絡しまくり。友人の悪口を言い始め。かつ自宅に戻ったあとに、今度は私にその泊めてくれた友人の悪口まで言い始めた」

「もうこれはダメだと思い、『あなたいい加減にしなさいね!』と一喝し、もう付き合いきれない旨の手紙も送り、絶縁しました」

女性はかつての友人の姿を思い出しつつ、複雑な胸中を語る。

「学生時代は成績優秀、いつもみんなの人気者で、彼女のことを悪く言う人がいなかっただけに、あまりの変貌にただただ驚きでした。そもそもはじめに飛んで来た時点で、自宅で80歳実母との生活がうまくいっていなかったそうで、どこかに逃げたかったようでしたが、その逃げ場は我が家でも友人宅でもないですね。自分の居場所は自分で探さないと」

実母との確執が、彼女の性格を変えてしまったのだろうか。

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