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「妻子持ちじゃないから昇給の優先度が低い」と上司に諭された男性 → 転職して給料が倍以上に

画像はイメージ

年功序列をはじめとした実力以外の要因を給料に反映する会社がいまだに多く存在する。しかし能力の高い人ほど、働きに見合った給料を貰える会社に転職していくことを経営者や上司は知っておくほうがいい。

千葉県の30代後半の男性(技能工・設備・交通・運輸/650万円)も、前職でそういった理不尽を体験したそうだ。(文:國伊レン)

ありとあらゆる仕事を「知識の吸収にために一手に引き受けました」

男性は20年ほど前、高校卒業後に「機械修理業を営む零細企業」に入社したという。「先輩社員は同業や類似した業種からの転職組が多く、年齢も1回り以上違う人ばかり」だったそうだ。

そういった人々に囲まれている状況で男性は、知識や経験を蓄積しようと必死に努力を重ねたという。

「時間があれば仕事のできる人の作業を観察したり、物によっては一緒にやらせてもらう。その際は絵やコメントなどを入れてノートを取って、同じことを何度も聞かずに済むようにしました」

「面倒な在庫発注・別の支店に商品を引き取りに行くなども、知識の吸収にために一手に引き受けました」

「宅配の荷受けや仕分けや買い出しまでなんでもやりました」

こうした努力の積み重ねの甲斐があり、「6年もすると来客との修理打ち合わせや日程調整までこなせるようになりました」と、知識や経験がしっかりと身についたと男性は語る。

「この時点で、先輩方はそういった業務に慣れておりませんし、やる気も無かったようです」

「能力的には先輩方を追い越してしまった形です」

男性はいつの間にか先輩社員よりも仕事のできる人間になっていたという。上司もそれを認めていたそうだ。

仕事の合間に資格取得に励んで転職し「前職の上司よりも年収は上」に

そんな状態で数年が経ったある日のこと、先輩社員よりも男性の給料が低いことが発覚した。不満に思った男性が上司に給料を上げて欲しいと打診したところ、

「お前が一番仕事をしているけど、妻子持ちじゃないから昇給の優先度が低い。そういうものだ」

という返事が返ってきたそう。

「思いもよらないセリフが返ってきました」

「この会社では、能力より『家庭を持っているかどうか』が大事なようです」

先輩以上に努力して能力を高めてきただけに、相当ショックを受けただろう。男性はここで転職を決意したそうだ。

「とはいえ、すぐに転職するのは勇気もなかったため、暇な時間に勉強して高卒には難しい難関資格を取得。そこで転職活動を開始したところ、上場企業への転職がとんとん拍子に決まりました」

仕事の合間を縫って取得した資格を武器に転職活動を成功させ、「今では前職の倍以上の給料を貰えるように」なったという男性。

「おそらく、前職の上司よりも年収は上だと思います」

現在の職場では、能力が給料としてしっかり反映されている様子。零細企業から上場企業まで上り詰めた意志の力に脱帽だ。

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