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社員同士を仲良くさせる「社内運動会」 服装や競技の順序で「盛り上げるコツ」がある

日本の企業は戦後、社員の親睦を図るために「社員旅行」や「運動会」などのイベントを行ってきた。近年は手間や経費の問題で減っているようだが、一方で社内コミュニケーション向上に有効だと見直され、イベント会社に運営を委託する企業も増えてきている。

10月25日放送の「がっちりマンデー!!」(TBS)は、「儲かるイベント仕掛け人」がテーマ。三重県の四日市ドームでは、自動車部品メーカー住友電装の大運動会が開かれた。従業員の家族も含めて総勢2700人が参加した一大イベントだ。

照れていた参加者たちも一気にヒートアップ

なぜ会社が運動会をするのか。人事部長は社員同士を仲良くさせるのが一番の目的と語る。

「これだけたくさんの従業員がいると、部署が違うとなかなか話さない。イベントをすることで部署以外の人と話ができるし、いいコミュニケーションになる」

会社運動会を委託されているのが、イベント仕掛け人の米司隆明さん。年間150回もの会社運動会を仕掛けており、社内の仲良し化を促進するノウハウを持っている。「運動会屋」のウェブサイトでは、住友電装の社員が感想を述べている。

1つめのポイントは、チーム分け。参加者を所属する事業所のエリアによって10チームに分け、チーム別に色分けしたTシャツを着てもらう。これで、知らない人どうしでも否応なく仲間意識が高まるという。

ポイントその2は、競技の順序。全員同時に参加でき、ルールが簡単な「大玉送り」を第1競技に据えている。照れでいきなりは盛り上がれない空気を払しょくし、明るく楽しく進行できるという。確かに、チーム一丸となって頭上の大玉を送っていると、会場は一気にヒートアップしていた。

その後も、大縄跳びなどグループ競技をメーンにしてなるべく大人数で盛り上がる。オリジナル競技である「ジャイアントバレー」は5チーム100人が同時参加し、人ごみのなかで混乱しながらも参加者たちは大興奮の様子だった。

費用は1000万円だが仕事が回るなら安いもの

さらに会社運動会のテッパン盛り上がり競技が、「役員対抗障害物競争」だ。社長、専務、常務が必死に全力疾走する姿に社員は大ウケ。女性社員たちは黄色い声援を送りながら大喜びしていた。

競技の最後を飾るチーム対抗リレーには、皆必死の声援を送り、一体感や団結力が高まった様子。仕事にもいい影響が期待できそうだ。参加した社員のひとりは、イベント後の社内の様子を楽しそうにこう明かす。

「だいたい(運動会が開催された)翌週は、その話で持ち切りになります。誰がコケたねとか、あのプレイ良かったねという話で盛り上がっていますね」

ちなみに今回の会社運動会にかかった費用は、事前打ち合わせを皮切りに会場の手配、応援グッズ費、アルバイトを含めた人件費、設営費、機材のレンタルなどトータルで約1000万円以上とのこと。これで社内のコミュニケーションが向上すれば、仕事が円滑に回り、情報共有などもうまく行く。

「仲の良さ」ばかり追求して、業績が上がるのか

仲のいい知人が増えれば、離職率が下がるなどの効果も期待できるという。運営を委託することで、業務で忙しい社員が残業して準備をしたり、当日も進行に奔走したりすること減り、心からイベントを楽しめるようだ。

その一方で「仲の良さ」ばかり追求して、業績が上がるのかという疑念もある。高度成長期の製造現場では熟練工の育成のためにも定着が重要だったし、いまも同様の取り組みが効果的な職場もあるだろう。しかしそのようなアプローチでは、米シリコンバレーのような尖った創造性は生まれないかもしれない。(ライター:okei)

あわせてよみたい:働きやすい職場は必ず「業績のよい職場」になるのか?

 

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