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「パスポート、現金すべて盗まれた。悪いけど送金して…」友人の依頼が「なんか嘘くさい」→絶縁へ

画像はイメージ

仲良くしていた学生時代の友人が、あらぬ方向に変わってしまったら複雑な気持ちになるだろう。東京都の50代後半の女性(サービス・販売・外食/年収350万円)は、中高の同級生で卒業後も仲良くしていた友人と25年前に絶縁した。

「あるとき(友人が)『キャッシュカードなくした!財布なくした!』などと言い、数回電話してきて、気の毒に思った私は彼女の指定の場所までお金を貸しに行きました。『困ってるだろうから返すのはいつでもいいよ』と言いました」

友人を助けたい一心で、わざわざ足を運んでまでお金を貸してあげた女性。しかしその後、友人は女性の思いやりを利用するような行動に出たのだ。(文:福岡ちはや)

「披露宴にも呼ばず、とにかく一方的に縁を切りました」

女性からお金を借りた友人は味をしめたのか、今度は彼氏と向かった海外旅行先からコレクトコールで女性に電話をかけてきた。受電側が通話料を負担する仕組みだ。電話の内容はこうだった。

「パスポート・現金、すべて盗まれた。それが原因で喧嘩になり、彼氏は私を置いて帰った。悪いけど送金してほしい」

これにはさすがの女性も不審に思い、「大使館に行って相談するか、自分の家族に送金してもらうとかして」と伝え、電話を切った。それからしばらくして、友人がなにごともなかったかのように別の用事で電話してきたため、気になった女性が顛末を聞いたところ、

「大使館に向かう道中で日本人と知り合って、お金貸してもらった」

と「なんか嘘くさい」答えが返ってきたそうだ。女性は、

「(友人は)変な男と付き合いだしてから派手になり、生活も目に見えて変わっていった」
「前に貸したお金のことも彼女からは決して話題に出さず、私もあえて言いませんでした」

と友人の様子を振り返る。友人は女性を“金づる”とでも思っていたのだろうか。友人の真意はわからないが、女性はこのときに友人と絶縁する決意を固めたようだ。

「その後、私の結婚が決まり、(友人は)どこからか聞いたらしく『おめでとう!いつどこで披露宴やるの?楽しみー!』とか言ってた。あんなに仲良かったのに、私はすっかり彼女に対して何の感情もなくなり、披露宴にも呼ばず、とにかく一方的に縁を切りました。しばらく連絡きてたけど、すべて無視しました。今、どこで何してるかまったく知りません」

お金をせびるばかりで、感謝の言葉どころか返済の見通しすら口にしない相手を信頼できなくなるのは仕方のないことだろう。

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