「彼女は無断で私の入信届を出していました」友人に勝手に宗教に加入させられていた女性
職場で知り合った友人から、勝手に宗教に入信届を出されたというエピソードが寄せられた。埼玉県の30代後半の女性は20代前半の頃、職場で知り合った友人から「○○という宗教に加入してるんだ~」と明かされたとき、その宗教に聞き覚えがなかったため「ふーん」と言う程度に話を聞いていたそうだ。
しかしそれからというもの、友人は
「○○に行ってきたんだよ」
「お坊さんの資格を取るために通うことにしたんだ」
などと宗教の話をするようになり、そんな彼女に「頑張ってね!」と返していたのを覚えているという。(文:福岡ちはや)
勝手に入信させられるも「善意だろう」と思い……
そんなある日、「一緒に行かない?」と誘われた。女性は「良い付き合いをしていたのもあって、一つ返事で」都内某所にある宗教施設へ一緒に行ったという。そこまではよかったが、
「その後も何度か参拝へ連れて行かれ、気がつくと彼女は無断で私の入信届を出していました」
と衝撃の事実を明かした。
了承を得るどころか説明すらもなく勝手に信者にさせられたら、怒って付き合いをやめる人は多いだろう。しかし、女性は「善意だろう」と思うようにして何も言わなかったという。ただ、こんな本音を綴っている。
「私は全く興味が無かったので一人で行くこともなく被害があったわけではありませんでしたが、モヤっとした不信感は募っていきました」
「『入信のお金、そろそろ払わない?』と言われ、言葉が出ませんでした」
やがて女性と友人はお互いに結婚し、環境が変わっていった。友人から「会いたい」と言われたため、自宅に彼女を招いてランチやデザートを振る舞ったという。その際、楽しくお茶を飲んでいるのに、
「彼女は他の家族と自分の家族(夫、収入)を勝手に比べては僻んだり妬んだりするような発言しかしなくなっていました」
と失望を明かす。それからも「会いたい」と連絡があれば、何度か自宅へ招いてランチをともにしたりした。しかし
「妬み僻みや私に対しての言い方もひどくなる一方で、彼女に対して悩むようになりました。しまいには『入信のお金、そろそろ払わない?』と言われ、『まだ私は(宗教に)加入してたんだ……』と言葉が出ませんでした」
「入信のお金」は彼女が勝手に立て替えていたのだろうか。ある日、友人から定期的に送られてくる宗教の冊子と手紙を見て、女性は「何かがプツンと切れて、受取拒絶を記載して送り返しました」という。
「会っても宗教、僻み妬みのオンパレード。結婚して変わってしまった彼女。宗教の教えを熱心に話していたのに、教えが身についていない彼女へ受取拒絶というかたちでサヨナラを言いました」
人を勝手に宗教に加入させた友人に非があるのは間違いないが、女性もはっきりと入信拒否の意思表示をすべきだったかもしれない。
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