蓮舫、育休取得の国会議員夫婦に「全く理解できない」で炎上 「マタハラの典型例」「与党を攻撃できれば何でもいいのか」という声も
自民党の宮崎謙介議員と金子恵美議員の育休取得が話題を呼ぶ中、民主党の蓮舫議員がツイッターに寄せた投稿が物議を醸す事態となっている。
蓮舫議員は12月24日、2人の育休取得について、「一般的にはいいのでは、との反応があるが私は2人とも国会議員の夫婦の育休は否定的立場をとる」と投稿。その理由について、
「時間的自由度が高い国会議員は、完全育休より公務との両立が可能です。かつ、国会議員の育休は、給与も全額保証で民間より遥かに優遇されている」
と説明した。宮崎議員はブログで、育児を通して学んだことを「地に足のついた政策の立案」に役立てると書いていたが、これについても蓮舫議員は「普通に保育施設を利用しながら両立をすることこそが、本人の言う地に足のついた政策を立案できるのではないか」と批判した。
育休取得する2人に対し「もう一度、言う」と牽制
その後も「もう一度、言う。マタハラ、制度があっても育休すらとれない現実もある」と指摘し、
「国会議員のすべき仕事は二人揃って給与全額保証の育休を優雅に取ることではなく、現実に向き合っている人たちを法改正で守ること、だ。この二人の考えを私は全く理解できない」
と改めて主張した。育休を取得する両議員を、同じ国会議員としての立場から批判する内容だが、これがネットで炎上する騒ぎとなっている。
「マタハラをする人はこう考えている という典型的なサンプル。 すばらしい。」
「すげえ、言い換えると『日本なブラックな労働環境を改善する為には、私たちは休むことは許されない!』ってことですね。素晴らしい(皮肉)」
といった声が殺到した。
「育休は『優雅』ではなくて当然の権利」という声も
「これが保守反動の与党議員でなくリベラル政党のしかも女性有力議員の発言というのが呆れ返る。要は与党を攻撃できれば理念も定見もないのが民主党の本質であるということだ」
蓮舫議員は民主党政権時代に少子化対策担当大臣も経験。それだけに、今回の育休を否定する発言への失望感は大きいようだ。育休を「優雅」とする表現に対しても「優雅じゃなくて、当然の権利だと思うが。こういう管理職のせいでマタハラが起こるんだよ」といった批判が出ていた。
一方で、現状の制度では国会議員が育休を取得しても、その期間中の議員報酬が全額支給されることになる。そのため、野党議員としては「特権優遇ではない国会議員の育休を制度化する法案を提案するほうが現実的だ」という意見もあった。今回の件では間に合わないかも知れないが、国会議員に関しても堂々と育休を取れるようするために何らかの制度設計が必要、ということだろう。今後の議論が注目される。
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