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人気の職種でも応募ゼロ… 求人に大事な「事務職の3K」って何のこと?

女性の根強い人気を誇る「事務職」。厚生労働省の調査では2014年7月の平均有効求人倍率0.95に対し、事務職は0.3。1人の求人に3人以上の応募がある状態で、100人超の応募者が殺到した会社もあったのだとか。

しかし中には、求人を出しても全く応募者が集まらない事務職もあるようです。同じ事務職なのに、なぜなのだろう――。Q&Aサイトの教えて!gooには、そんな質問が寄せられていました。

「未経験者歓迎」で門戸は広いのに

0923QA質問者のzakizumiさんの会社では、一般事務の求人を出しています。しかし、ハローワークだけでなく大手転職サイトにも広告を出しているのに、全く応募者が来ません。

募集要項を見てみると、「高卒から応募可」の「未経験者歓迎」と門戸は広そうです。月給は18万円からで、年休は115日。昇給有、賞与は年2回で退職金もあります。さらに住宅手当と家族手当もつくというのですから、なかなかの好条件といえるでしょう。

しかし、ちょっと気になる点が。それは「職場までバスかマイカー利用」と、「土日祝日を含むシフト制」ということです。これは決定的なマイナスポイントになりうるのか? 回答者からは、土日出勤はもっとも敬遠される、という指摘が寄せられました。

「事務職を探すのであれば土曜日とか日曜、祝日の出勤は一番避けたい部分だと思います」(Naomi1995さん)

Q&AサイトのOKWaveには、事務職を志望している友人に仕事を紹介したところ、「平日休みのシフト制なんて事務職につく意味がない」と断られた、という体験が投稿されていました。その友人は理想の事務職を求めて、1年近くも職探しを続けているそうです。

月給4万安くても「土日休み」を選ぶ女性たち

採用担当の経験があるdebumoriさんは、某大手求人情報誌でサイト運営をしている会社の営業マンから、「事務の3K」について聞きました。それは「休日」「勤務地」、それに「勤務時間」とのこと。

土日祝日休みで、通勤に便利な場所、勤務時間が9時~17時の事務職という求人を出せば、人が集まらないことはまずないそうです。働く上で重要なはずの「給料」が3Kに入っていませんが、営業マンに質問したところ、こう言われたそうです。

「もちろん給料は良いにこしたことはありませんが、事務職の給料って大差ないですしね。『駅から近いオフィス街にある会社で9時~17時勤務、土日休みで月給16万円の会社』と、『郊外の駅から徒歩20分、休みと勤務時間がシフト制で月給20万円の会社』だったら、間違いなく前者の方が人は集まります」

へえ~。4万円の差はかなり大きいと思うのですが、それでも勤務場所や休日の条件がいい職場の方が人気とは! お金の額より、ほどほどの仕事とたくさんの自由が大事。考えてみれば、人生ってそういうものかも。

事務職はおもに女性が求められる仕事ですが、プライベートを犠牲にせず働けるというのは多くの女性にとって、それほど貴重な条件なのですね。女性の社会進出を促したい偉い方には、こんな現状も理解していただきたいものです。(ライター:Makiko.N)

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