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スーパーのレジを2週間で辞めた女性 業務内容を教えてもらえない、聞いても無視…ひどい扱いを受けて

画像はイメージ

職場を即行で辞める人には、それなりの我慢ならない理由があるものだ。東京都に住む50代の女性は、スーパーのレジ係をわずか2週間で辞めたという。理由は「人間関係」だ。例えば、渡された書類にきちんと記入して送付したのに、

「『私の記入ミスだから、今度は間違えずに記入して急ぎで送付して』とのこと。2回目に渡された書類は初めに渡された物と違ってたのに、なぜか私の記入ミスだと言われた」

つまり最初に渡された書類が間違っていたのに、責任をなすりつけられたのだから堪らない。(文:真鍋リイサ)

「ため息を吐きながらレジにやって来て、無言で隣に立つ。聞いても無視」

その職場では、新人は3か月間は実習生としてバッジを付けて働き、「2日間ぐらいはリーダーの人が付いてくれてレジを教えてくれる」という教育体制だった。しかし

「株主券、ポイントの付与、商品券など数種類の割引券があり、一度ではなかなか覚えられない。その割引券をいくつも渡される場合もあり、その処理は入って間もない私には大変だった」

と業務の負担は大きかった。確かに、わずか2日で覚えろと言われても無理がある。しかし、独り立ちした3日目。

「ひとりでレジに入り、『分からなかったらボタンを押して』って言われたのでボタンを押すと、ため息を吐きながらレジにやって来て、無言で隣に立つ。聞いても無視。仕方ないので、ひとりで作業し、リーダーにお礼を言うが無視」

慣れない仕事で先輩に助けを求めるのは当たり前なのに、こんな扱いをされるとは衝撃だ。

さらに戸惑ったのは、レジの担当スケジュールだ。何時に何番レジの担当になるかは、当日「スケジュール」を見れば分かったらしいが、その見方を教わっていなかった。そのため、言われたレジに立ってると、リーダーがやってきて

「他のレジに行って欲しかったのに!」

と怒られた。「どういう意味が分からなかったが、スケジュールを確認すれば理解できた。何も教えてもらってなかったので、次からは確認してレジに入るようにした」というが、納得は行かなかっただろう。当然、事前に教えるべき内容だ。そのような対応はまだ続き……。

「店に行っても、笑顔で迎えてくれる人はいなかった」

次にリーダーから、カゴの補充について「まだやった事無いよね?」と言われ、まだ教えてもらっていないと伝えた。ところが、やり方の説明もないまま補充をするように指示されたという。

「カゴの補充をすると、違う!と指摘される。補充のやり方を教わってないので当然だが、注意されるのは納得いかなかった」

様々な業務を事前に教えてくれないのに、後から叱責してくるとは理不尽だ。しかも周りの同僚も冷たかった。

「別の日は、仕事に行くと、リーダーたちが、『どうしよう…』と私の配置に困っている。指導するリーダーがいないみたいだ。毎日そんなやりとりが続く。店に行っても、笑顔で迎えてくれる人はいなかった。みんな無愛想」

仕事なので愛想を期待しても仕方ないが、まったく歓迎ムードがないのも悲しいだろう。

「衛生管理をしっかりやって」と研修を受けたが、店内には手を洗う所が無い

しかも、ずさんさは「衛生管理」の面でも見られた。

「『衛生管理をしっかりやってください』と研修を受けたが、店内には手を洗う所が無い。どこで洗うのか分からないまま仕事していた。床に落ちた物を拾うこともあっても手洗いができなかった」

「袋に入った割り箸をゴミ箱に捨てたら、勿体無いから拭いて元に戻すようにとのこと。床に落ちたレジ袋も同様に戻す」

こう呆れたように話し、「もし自分がお客だったら、落ちたヤツなんか渡されたくない」と不満をあらわにする。

「そんなことが毎日続き、仕事が楽しくなかった。仕事に行くのが辛くなり退職」

これでは退職したくなっても仕方ない。結局「2週間」で辞めたが、その際もひと悶着あったようだ。

「退職書類の記入で退職理由欄に、『人間関係』とあったのに、『その他』へマルをするよう副店長に言われた」

「従業員だけがかける電話番号に電話してるのに、電話に出た年配の女性は、『ココで働いてるの?そう言わなきゃ分からないから!』と強い口調」

最後の最後まで気に障る対応だったようで、こう感想を漏らしていた。

「かなり大手の会社なのに、中はこんなお粗末な人ばかり。辞めてよかったです」

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