上司によるパワハラに厳しい目が向けられるようになったが、10年ほど前は教育の名の下に割と堂々と行われていた。
投稿を寄せた30代男性も、社会人1年目の研修中に上司による酷いパワハラに遭ったと振り返る。容姿を理由に「豚足」という、とんでもないあだ名もつけられ、2年間にわたり呼ばれ続けたそうだ。
「転職して4年経ちますが、転職した後も引きずるほどのトラウマになりました」
と、現在も心の傷が癒えていない様子なのも無理もない。一体どれほど酷い目に遭わされたというのだろうか。(文:天音琴葉)
「お前の存在に価値はない。代わりなら幾らでもいる」
入社3か月目に行われた研修でのこと。会議室に男性たち新入社員が集められ、部長と、前に開発部長だったシニアエキスパートに直接、質問する機会が設けられた。だがシニアエキスパートは入ってくるなり、「表情が険しすぎた」と男性は回想する。
虫の居所が悪かった原因は、人事課長が事前に案内するのを忘れていたからのようだ。それなら人事課長に直接文句を言えばいいものを頭が上がらないようで、怒り心頭のシニアエキスパートはあろうことか男性に当たってきたのだった。
「新入社員で唯一、開発所属の私に質問が回って来たときに矛先が来ました。『お前デブそうだから仕事の対応遅そうだな』とかの外見からの批判は可愛いレベル。『お前の存在に価値はない。代わりなら幾らでもいる』『今死ねば釣り銭ついでに社員くらい補充は出来るんだぞ』と存在の否定まで罵倒のオンパレード」
人格権の侵害にあたるレベルの暴言を次々とぶつけられた男性。しかも研修がきっかけで、上司らに「豚足」というあだ名をつけられた。2年もの間、シニアエキスパートだけでなく研修に来ていた上司からも、「豚足」と呼ばれ続けたそうだ。
「研修での一件が他の上司陣からしたら楽しかったのでしょうね」と呆れた様子の男性だが、前述の通り今もトラウマに苦しんでいる。
片や元上司たちは、今も新人の中からターゲットを見つけ、愚行を繰り返しているのだろうか。だが時代が大きく変わりつつあるなか、新人から訴えられるのがオチだろう。
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