「就職に有利」で学部・学科を決めた人から後悔の声 「これを仕事にしたいと思わない」「幸せについてちゃんと考えるべきだった」 | キャリコネニュース
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「就職に有利」で学部・学科を決めた人から後悔の声 「これを仕事にしたいと思わない」「幸せについてちゃんと考えるべきだった」

センター試験も終わり、いよいよ本格的な受験シーズンが到来した。これから出願できる大学もあるため、最終的にどこを受けようか悩んでいる受験生もいることだろう。

しかし10代で迷いなく自分の進路を決められる人は少なく、熟考せずに決めたことをいまだに引きずっている大学生や社会人もいるようだ。2ちゃんねるには「なんとなくで学科選んで後悔してるやついる?」と題したスレッドが立ち、若気の至りを悔いる書き込みが投稿されている。

スレ主は現在、大学の機械工学科に在籍しているが、「このままこれを仕事にしたいとは思わない」のだという。理工学部に入れば勉強の内容は「全部同じだろ」と思っていたが、現実は想像とだいぶ違ったようだ。

「入るまでこんなことやるなんて知らなかった」と嘆き

大学生活こんなはずじゃなかった…?

大学生活こんなはずじゃなかった…?

後悔の理由は、機械工学科は就職には強いものの、勉強が楽しくないから。「大学行けば好きな勉強できるとか言われてたけど嘘やん」と、思い描いていたキャンパスライフとの違いを嘆き、学部や学科選択の重要性を力説した。

「入るまでこんなことやるなんて知らなかったよ。調べなかった俺も悪いけど受験勉強そのものと同じくらい大事だよこれ」

これを受けて、他のユーザーからも学部・学科選びに後悔する声が相次いだ。ある人はスレ主と同じく就職を理由に「機械系」に入ったが、もしも一年生からやり直せるなら「就職無理学部」と言われた物理学科にいきたいとつぶやく。

また別の人は、やはり就職を理由に「電気電子」の道に入ったが、「全く興味わかなかった」と振り返る。ただし、中には「経済です。一周まわって楽しくなってきたような気もします」と、勉強しているうちに面白さが分かったという人もいた。

とはいえ「就職に強い」という要素は、将来に不安を抱える若者には重要に思えるに違いない。「人は仕事してお金稼がないと飯は食えないからな」と、就職の重要性を諭す人もいる。しかしそれでも、若いころにやりたいことをやる重要性にこだわる社会人らしき声もある。

「高い給料で辛いくらいなら安くても好きなことしたかった」
「同感。幸せについてちゃんと考えるべきだった」
「将来何やりたいかよりも、どう生きていきたいか?を先に考えて、それに伴い仕事を選ぶ(べきだった)」

親の希望の学部に入って「人生狂った気がする」という人も

スレッドでは主に学部や学科の選択での後悔だったが、範囲を大学にすると「こんなはずじゃなかった」と思っている人は意外と多いようだ。2015年にマイナビスチューデントが283人の大学生に尋ねたところ、13.8%の人が「大学選びで失敗した」と答えたという。

ここでの後悔は「もっと勉強して名のある大学に行っておけば良かった」と勉強不足を嘆くものや、「もっと近い大学を選んでおけば良かった……」と距離的な問題をあげるものもあったが、勉強内容をあげる人も多かった。

「親の希望の学部に入った。やりたいことではなくて、そこから人生狂った気がする」
「文学部だけど、入学してから経済に興味が湧いた。文学部より経済学部の方が授業も楽だったのにと思うことが多々ある」

ただし中には「工学部に入れば就職が楽だった」と、学問への興味より就職に重きを置く人もいた。大学に入る目的が「就職のため」であれば、それに学部を合わせる考え方もある。

2014年のキャリアコンパスの調査によると、出身学部ごとの30代の平均年収は、文系トップが「経済・経営・商」(480万円)で、最下位の「心理」(290万円)と190万円もの差が開いている。興味関心を取るか、年収を取るか。いずれにしても「なんとなく」で決めて後悔することがないようにしたい。

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