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「デート代が割り勘でモヤモヤ……」とはよくある話だが、経済的な余裕があることをアピールしてくる相手に当然のように割り勘にされたら、より一層モヤモヤしそうだ。千葉県に住む60代の女性は、某大手商社を退職したという61歳の男性とマッチングアプリを通じて知り合った。
ドン引きしたのは、2度目に会ったときだった。「昼に待ち合わせ、駅ビル上階の天麩羅屋で食事」をすると、相手は会話の中で
「お給料の半分は自社株を購入していた」
「最高年収は2300万円だった」
などと高収入だった過去を自慢してきた。一方の女性は「無職」。デート代は出してくれると思っても不自然ではないだろう。しかし……。(文:篠原みつき)
「後日年齢やプロフィールも全てが嘘だと知りました」
食事が終わり、立ち上がったときのこと。男性が支払いについて想定外の耳打ちをしてきた。
「コソコソと耳元で『ここは僕が払うからカラオケは支払って』と言われ、えっ?と思いながらも『じゃあ私が支払います』と言い、支払うと『カラオケの方が安いと思うけど~』とぶつぶつ」
天婦羅とカラオケのどちらが安いかは不明だが、安い方を女性に負担させてあげたのにとでも言うような口ぶりだ。女性も恩着せがましくされたのが嫌で先に払ったのだろう。しかしまた後日、似たような事を言われた。
「しゃぶしゃぶを食べに行った際には『ここは支払って。ホテル代は僕が出すから』って。ホテル代なんて休憩だから安いし、体目当てなら両方出して欲しい」
呆れたように憤りを書いた女性。ホテルに行くのは合意のようだが、どちらの負担が大きいのかはっきりしない段階での支払いに、「こっちは僕が払う」と勝手に言われても納得感はないだろう。しかも
「結果的にホテルで盗撮されて、後日年齢やプロフィールも全てが嘘だと知りました。 最低なクズ野郎でした」
女性には災難だったが、大手商社マンだった過去も嘘だったと聞くと、妙な割り勘の仕方でモヤモヤさせられたのも納得だ。
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