有名大学生は「内定辞退率が高い」から厳しく見られる? 中堅企業の採用現場を明かすブログに就活生の注目集まる | キャリコネニュース
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有名大学生は「内定辞退率が高い」から厳しく見られる? 中堅企業の採用現場を明かすブログに就活生の注目集まる

有名大生は「辞退率が高い」?

有名大生は「辞退率が高い」?

有名大学以外の学生は、就活で大企業以外にも目を向けるべきと指摘する人は多い。とはいえ、中堅・中小企業の採用傾向をきちんと知っておかないと、対策が十分に打てずに就職先がなくなってしまうおそれもある。

そんな中、「レコメンタンク」というブログが中堅企業の採用実態をまとめ、ネットの注目を集めている。筆者のみるおかさんは、大企業2社を経て現在の会社に入社。このたび上司から「新卒(採用)の書類選考と1次面接」を手伝うよう指示され、技術系の若手枠を担当することになったという。

キーワードで書類選別。「来そうな人をまず選んで」

彼が最初に思い浮かべたのは、前職の人事の発言だった。

「数万通のエントリーシート全部に目を通すのは無理です」

大企業が就活生を「学歴フィルター」で足切りすることを批判する人もいるが、中堅企業ですら何らかの基準を設けなければ、細かな選考に移れないのが現実のようだ。

そこで「食品」「分析」「微生物」「衛生」をキーワードに、エントリーシートを3割くらいまで絞ることにした。他の会社や職種では「学歴」や「英語」「体育会」「選考」などで絞られることもあり、書類で弾かれないためには、希望する会社や職種に応じた「キーワード」をきちんと盛り込む必要があるということになる。

また上司によると、大企業以外の会社は「来そうな人をまず選んで」おくことが重要であり、見込まれる「辞退率」を踏まえて内定を出すべきだという。選考の基準は、以下の3か条だ。

・旧帝大、特に東大や京大は、内定出しても辞退率が高いから、志望理由が明確じゃない限り優遇しない
・(辞退率が低そうな)下の方の学歴フィルターは特に無し。優秀そうなのは無名大学でもピックアップする
・勤務地周辺の地方国公立は辞退率が低いから優先的に

ネットには「無名大には嬉しい記事」というコメントも

選考基準には「高学歴は優遇しない」とあるが、いくら優秀であっても「どうせこの学生は、うちには来ないだろうな」と思われたら落とされてしまうということである。

実際、有名大学の理系学部出身の筆者も「『大企業』と『外資』の書類選考の通過率は高かったのですが、中小企業はめっちゃ落とされたんですよ」と明かしており、就活生時代に同じ経験をしたようだ。とはいえ中小企業の内定を「大企業に祈られた時の保険」と考えていた節があり、お互い様といったところだろう。

最終的には、「辞退の確率が低そうな」「明確で会社に合った志望理由を書いており」「入社してまもなく『他にやりたいことが…』とか言いださそうな」「でもできるだけ優秀な」学生に内定を出すとしている。このあたりも、就活生の役に立ちそうだ。

ブログは「逆差別はあれど、結局、新卒は『学歴』で選んじゃうっていう良くある話」と締めくくられているが、中身を見る限り、有名大学の学生でなくても目的意識が強く、会社の方向性と合っていれば採用の確率が高くなると言えるはずだ。はてなブックマークにも「無名大には嬉しい記事」というコメントがあった。

有名大卒は逆差別に憤慨「日本死ね」

一方、「辞退率が高い」有名大生はかえって厳しく見られがちという点については、「逆差別じゃないじゃん。(中小企業を)舐めてるやつは採用しないってだけだろ」と理解を示す人がいる一方で、

「自分を受け入れてくれるたった1つの職場を必死に探し求めているコミュニケーションの不得手な高学歴がメチャクチャ割を食うんですよ」
「大企業は書類審査ではねられ、だからと言って中小に応募しても逆学歴差別ではねられる。まともなキャリアが始められずアウト。日本死ね」

と、高学歴が割りを食う選考に不信を募らせるコメントもあった。

あわせてよみたい:無理に入社しても「エリート連中の捨て駒に」

 

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