嚥下困難なのに「粥ばかりで可哀そう」と勝手に食事を持ち込む家族 「無知って怖い」と元病院スタッフは痛感 | キャリコネニュース
おかげさまで11周年 メルマガ読者数
65万人以上!

嚥下困難なのに「粥ばかりで可哀そう」と勝手に食事を持ち込む家族 「無知って怖い」と元病院スタッフは痛感

画像はイメージ

「カスハラ」という言葉は世間に浸透してきたが、医療現場における患者やその家族からのハラスメント「ペイハラ(ペイシェント・ハラスメント)」は、まだまだ認知度が低いかもしれない。

投稿を寄せた50代女性(医療・福祉・介護/年収500万円)は、かつて総合病院のケースワーカーとして勤務していた頃の凄絶な体験を明かしてくれた。

本人は延命拒否でも「入院前の状態に戻るまで入院させてくれ」

高齢の親の老いや衰えを受け入れられず、医療機関に無理難題を押し付ける家族の暴走について、女性はこう語る。

「本人が『延命は希望しない』と文書でまで残していても『まだ意思疎通ができる』と言い張り、CV(中心静脈栄養)やNG(経鼻胃管)を希望し、『入院前の状態に戻るまで入院させてくれ』『入院前は自分で歩いていたんだ。そこまで戻っていないのに、退院の話がでるのはどういうことだ』と食ってかかってきます」

80代、90代で誤嚥性肺炎を起こして寝たきりになれば、身体機能は急激に落ち、元の状態に復活するのは極めて困難だという。医師が1時間かけてインフォームド・コンセントを行っても、「でもまだできることがあるでしょう」と一向に納得しない。

それどころか、「なんで元に戻ってないのに退院の話があがるんだ。責任者を出せ」と怒鳴り散らし、「看護師を専属にしろ」「男性看護師による介助をするな」といった理不尽な要求を突きつけてくる家族もいた。「ペイハラとしか言いようがありません」と女性は呆れ返る。

勝手な食事持ち込みに「無知って怖い」

さらに恐ろしいのは、医療知識のない家族による危険な行為だ。

「嚥下困難であると説明しているのに、粥ばかりで可哀そうだからと、持参の食事を食べさせること」

女性は「気持ちはわかりますが」としながらも、嚥下機能が落ちている患者にとっては、誤嚥や窒息につながることもあると指摘し、「無知って怖い」と書いている。

医療従事者の指導を無視して命に関わる身勝手な振る舞いをする人たちに限って、態度は驚くほどデカいという。

「そして理不尽な要求をする人に限って『俺たちはいわば客だ!お客様は神様だ』という態度なのです。正直99回くらいは『神は死んだ!』と言いそうになりましたね」

医療機関は命を預かる場であり、好き勝手なサービスを要求できる場ではない。女性は、こうした患者家族は「もちろん全員ではないですが」と書いているが、たとえ一部でも、現場を疲弊させ患者本人の命すら危うくする行為は、厳に慎んでもらいたいものだ。

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

アーカイブ